サウジアラビアが、世界の航空業界の未来を左右する重要な国際会議の開催を発表しました。サウジアラビア民間航空総局(GACA)は、2026年4月20日から22日にかけて、首都リヤドで「2026年未来航空フォーラム」を開催します。このフォーラムは、世界の航空業界が直面する課題解決と、新たな成長機会の創出を目指すものです。
世界の航空リーダー11,000人がリヤドに集結
この大規模なフォーラムには、世界各国の閣僚、航空規制当局のトップ、主要航空会社の経営陣、空港運営者、航空機製造業者など、業界の意思決定を担うリーダーや専門家が11,000人以上参加する見込みです。
前回のフォーラムでも数々の国際的な合意や投資契約が結ばれており、2026年の開催でも、持続可能性、テクノロジー、旅客体験の向上といったテーマを中心に、グローバルな協力体制の構築や新たなビジネスチャンスが生まれることが期待されています。
背景にある国家戦略「ビジョン2030」
今回のフォーラム開催の背景には、サウジアラビアが国を挙げて推進する経済改革計画「ビジョン2030」があります。石油依存型経済からの脱却を目指すこの戦略において、航空・観光分野は極めて重要な柱と位置づけられています。
サウジアラビアは、自国を中東におけるビジネス、観光、そして物流のハブとすることを目指しており、そのためのインフラ投資を積極的に進めています。その成果は数字にも表れており、2025年のサウジアラビアの航空旅客数は、前年比9.6%増となる1億4090万人に達するなど、記録的な成長を遂げています。
予測される未来と旅行者への影響
このフォーラムの開催とサウジアラビアの航空戦略は、世界の航空業界、そして私たち旅行者にどのような影響を与えるのでしょうか。
中東のハブ空港競争が激化
これまで中東のハブ空港といえばドバイやドーハが中心でしたが、サウジアラビアはリヤドに世界最大級の新空港「キング・サルマーン国際空港」の建設計画を進めるなど、その勢力図を塗り替えようとしています。これにより、中東を経由するフライトの選択肢が増え、航空会社間の競争が激化することが予想されます。
旅行者にもたらされるメリット
競争の激化は、旅行者にとって多くのメリットをもたらす可能性があります。
- 路線の拡充: サウジアラビアを拠点とする新航空会社「リヤド航空」の就航などにより、日本を含むアジアとヨーロッパ、アフリカを結ぶ新しい路線が増え、乗り継ぎの選択肢が格段に広がるでしょう。
- 航空券価格への影響: 航空会社間の競争が活発になることで、より手頃な価格の航空券が登場する可能性があります。
- 空港体験の向上: 最新鋭の技術を導入した新空港の開設や既存空港の改修により、乗り継ぎ時間の短縮や、より快適で質の高い空港サービスが期待できます。
サウジアラビアが主催する「2026年未来航空フォーラム」は、単なる国際会議にとどまらず、世界の空の動きを大きく変える転換点となるかもしれません。旅行先として、また乗り継ぎ地点として、サウジアラビアの存在感が今後ますます高まっていくことは間違いないでしょう。

