こんにちは、沙耶です!趣味はK-POPアイドルの追っかけで、推しのいる場所なら世界のどこへでも飛んでいくフットワーク軽めのOLです。ソウルのカフェ巡りやコスメハントも大好きですが、最近ずっと気になっていたのが、韓国のお隣にある「朝鮮民主主義人民共和国」、通称「北朝鮮」です。ニュースで耳にすることはあっても、その実態は謎のベールに包まれていますよね。でも、実は観光で入国できるってご存知でしたか?特に、中国から陸路で国境を越えるルートは、旅好きの冒険心をくすぐる、特別な体験ができるんです。
今回は、そんな未知の世界への扉を開く「中国から北朝鮮への入国方法」を、準備段階から現地での過ごし方まで、私のリサーチ魂をフル稼働させて徹底的に解説していきます!「行ってみたいけど、何から始めればいいかわからない…」そんなあなたの背中をそっと押せるような、具体的でリアルな情報をお届けします。この記事を読めば、あなたもきっと北朝鮮旅行の計画を立てられるようになるはず。まずは、旅の起点となる中国の国境の街、丹東(タントン)の場所から見ていきましょう!
未知の世界への旅を計画する際には、シルクロードの宝石と呼ばれるサマルカンドのような、歴史と絶景が織りなす他の魅力的な目的地も参考になるかもしれません。
北朝鮮旅行、今って行けるの?最新情報をキャッチアップ

まず最も気になるのは、「そもそも現在、北朝鮮に観光目的で入国できるのか?」という点だと思います。新型コロナウイルスの世界的なパンデミックの影響で、北朝鮮も長期間にわたり国境を閉鎖していました。しかし、状況は徐々に変わりつつあります。ここでは、2024年時点での最新の状況についてご紹介します。
新型コロナウイルス後の国境再開状況
北朝鮮は、新型コロナウイルスの流入を厳重に警戒し、世界的に見ても非常に厳格な国境封鎖を実施してきました。しかし、2023年の後半から、ビジネス関係者や外交官、留学生など一部の人物を対象に、段階的に往来が再開されています。そして2024年に入ってからは、ロシアからの観光団を試験的に受け入れるなど、観光客の受け入れ再開に向けた動きが活発化しています。現時点では、日本人を含む全ての外国人観光客に対して完全に門戸が開かれているわけではありませんが、中国やロシア経由の団体ツアー再開が間もなく実現しそうです。最新情報は常に変わり得るため、渡航を検討する際には専門の旅行代理店に問い合わせることが欠かせません。状況は変化しやすいため、常に最新情報に注意を払っておく必要があります。
日本人が観光ビザを取得する条件
日本のパスポートを所持している私たちが北朝鮮を観光目的で訪れるためには、必ず「観光ビザ(査証)」を取得しなければなりません。そして、このビザを取得するためには大前提のルールがあります。それは、「個人での申請は一切認められず、必ず北朝鮮政府公認の旅行代理店を通じてツアーに参加すること」です。つまり、バックパッカーのように自由に旅程を組んでふらっと入国することはできません。ツアー参加がビザ発給の絶対条件となっています。また、ビザはパスポートに直接貼られることは少なく、別紙の「観光証」として発行されることが多いです。これによりパスポートに北朝鮮渡航の痕跡が残らないため、特にアメリカなど他国への渡航時に余計な心配をせずに済むというメリットもあります。
なぜ個人旅行ができずツアー参加が必須なのか
なぜ個人での旅行が許可されていないのでしょうか。これは、北朝鮮が国家体制や文化を独自の方法で厳格に管理しており、外国人観光客の行動も政府の管理下に置く必要があるためです。ツアーでは必ず現地のガイドが同行し、あらかじめ決められたスケジュールに沿って行動します。最初は「自由がなくて窮屈に感じるかも…」と思うかもしれません。しかし、こうした制度だからこそ安全が確保され、私たちが通例では立ち入れない場所に案内してもらえるという利点もあるのです。現地のガイドは日本語が堪能な方も多く、現地の文化や歴史について詳しく説明してくれます。彼らとの交流も北朝鮮旅行の魅力の一つ。まるで専属のコンシェルジュと一緒に旅をしているような、特別な体験ができると考えると、ツアーで旅するイメージも少し変わってきませんか?
中国から北朝鮮へ!主要な入国ルートを徹底解説
日本から北朝鮮へは直行便がないため、入国するには第三国を経由する必要があります。その中でも特に一般的で、旅情をかき立てるルートとして中国経由の入国方法が挙げられます。ここでは代表的な2つのルートをご紹介します。
【基本ルート】丹東(Dandong)から国際列車で平壌(Pyongyang)へ
多くの旅行者が選ぶのがこの陸路による国境越えルートです。中国遼寧省に位置する丹東から、国境を流れる鴨緑江(おうりょくこう)を渡り、国際列車で北朝鮮の首都・平壌へ向かいます。ガタンゴトンと揺られながら徐々に景色が変わっていく様子を眺める時間は、まさに冒険の始まりを感じさせてくれます。
丹東について
北朝鮮への玄関口である丹東は、それ自体が非常に魅力的な街です。川を隔てたすぐ向こうには北朝鮮の新義州(シニジュ)が広がり、川岸に立つと対岸の街並みや人々の姿がはっきりと見えるほど近接しています。国境の街ならではの緊張感と活気が同居した雰囲気です。夜になるとライトアップされた「中朝友誼橋」が美しく輝き、多くの観光客で賑わいます。また、朝鮮戦争の歴史を物語る「鴨緑江断橋」も見どころで、爆撃によって途中が途切れた橋の姿は歴史の重みを痛感させます。北朝鮮入国前にこの街で1泊し、国境の空気を肌で感じるのがおすすめです。地元のレストランでは、本格的な北朝鮮料理を楽しむこともできます。
国際列車の魅力と所要時間
丹東駅から平壌駅間は、国際列車で約6〜7時間の旅となります。朝、丹東駅を出発し、ゆっくりと中朝友誼橋を渡ります。橋を越えた先はすでに北朝鮮の新義州で、ここで2時間ほどかけて入国審査と税関検査が行われます。パスポートやビザの確認はもちろん、持ち物検査も厳密に実施されます。やや緊張する場面ですが、審査官の指示に従って冷静に対応しましょう。審査が終わると、列車はさらに平壌へ向けて走り始めます。食堂車が連結されていることも多く、車内で北朝鮮のビールを片手にランチを楽しむなど、貴重な体験ができることも。窓の外に広がる景色を眺めつつ、これから始まる旅への期待に胸を膨らませる時間は、特別なものです。
車窓から眺める北朝鮮の風景
国際列車の窓からは、手つかずの自然と素朴な人々の暮らしが見えます。広大な田園地帯、小さな集落、農作業に励む人々、自転車で行き交う子どもたち。メディアで見る華やかな平壌のイメージとは異なり、ありのままの北朝鮮の姿を垣間見ることができます。この風景は撮影が厳しく制限されているため、目に焼き付けるしかありません。だからこそ一つ一つの景色が印象深く刻まれ、旅の思い出に深みを加えてくれます。華やかさはないものの、どこか懐かしさを感じさせる風景が広がっています。
【空路の選択肢】北京・瀋陽から高麗航空で平壌へ
時間に余裕がなかったり、列車よりも快適な移動を望む方には、空路での入国も選択肢です。中国の主要都市、北京や瀋陽から、北朝鮮国営の「高麗航空」が平壌への直行便を運航しています(※運航状況は政治情勢等により変動します)。
高麗航空のフライト体験
高麗航空という名前からミステリアスな印象を抱く方もいるかもしれません。旧ソ連製の機体を使用しているため、レトロな趣が特徴的です。機内に入ると、チマチョゴリ姿の客室乗務員が温かく迎えてくれます。機内食はシンプルなものが中心で、有名な「高麗バーガー」も提供されます。味の評価は分かれますが、それもひとつの旅の思い出になるでしょう。機内誌も独特で、国の様子を伝える写真や記事が多く掲載されています。北京からの飛行時間は約2時間、瀋陽からなら約1時間と短いフライトですが、その限られた時間に北朝鮮の空気をたっぷり感じられる、非常にユニークな体験となります。
陸路との比較(メリット・デメリット)
空路と陸路のどちらを選ぶか悩む方も多いでしょう。それぞれのメリットとデメリットをまとめてみました。
- 空路のメリット: 最大の魅力は移動時間の短さで、体力的な負担も少なく限られた時間を有効に使いたい方に適しています。また、高麗航空に乗ること自体が貴重な体験となります。
- 空路のデメリット: 運航状況が不安定で、フライトスケジュールの変更やキャンセルが起こりやすい点。また、陸路に比べ料金が高めになる傾向があります。
- 陸路のメリット: 料金が比較的安価で、運行スケジュールも比較的安定しています。最大の魅力は国境を越えるという特別な体験と、車窓から北朝鮮の原風景をじっくり楽しめること。旅情を重視する方には最適な方法です。
- 陸路のデメリット: 移動時間が長く、丹東までの移動も加味するとかなり時間を要します。長時間の列車移動が体力的にきついと感じる人もいるかもしれません。
どちらのルートにも良し悪しがありますが、個人的には初めて訪れる方には国際列車での陸路越えをおすすめします。国境を越える瞬間の高揚感は、きっと忘れがたい思い出となるでしょう。
行動のステップバイステップ!北朝鮮旅行の準備と手続き

「ルートは決まった!それなら、具体的に何をすればいいの?」ここからは、実際に北朝鮮旅行を実現するための手順を、ステップごとに詳しく説明していきます。しっかりと準備すれば、恐れる必要はありません!
STEP1: 信頼できる旅行代理店を探す
北朝鮮旅行の成功の鍵は、旅行代理店の選定にあると言っても過言ではありません。前述の通り、個人で手配することは不可能なので、必ず代理店を通じて手続きを行う必要があります。
日本国内の代理店と中国現地代理店の比較
代理店は日本国内にも専門の会社がいくつか存在し、中国の丹東や北京にも北朝鮮ツアーを取り扱う代理店があります。
- 日本国内の代理店の利点: 最大のメリットは日本語で全てのやり取りができる安心感です。手続きも丁寧に進めてくれるため、初めての方でも安心感が大きいでしょう。日本の法律に基づいて運営されているため、万が一の補償なども比較的明確です。その分、料金はやや高めになる傾向があります。
- 中国現地の代理店の利点: 一般的に料金が安価です。現地にオフィスがあるため、最新情報に詳しく、柔軟に対応してもらえることがあります。ただし、やり取りは通常中国語や英語となるため、手続きや支払いに海外送金など手間がかかる場合があります。また、トラブル発生時の対応が不安になる場合がある点も考慮しましょう。
初めて北朝鮮を訪れる場合は、料金が多少高くても、日本語でのスムーズなやり取りが可能で安心感のある国内代理店を選ぶことを強くおすすめします。信頼できるパートナーを見つけることが、良い旅の第一歩です。
代理店選びのポイント
代理店を選ぶ際には、以下の項目をチェックしてみましょう。
- 実績と評判: 長年にわたって北朝鮮ツアーを手掛けているか、口コミや旅行体験談はどうか。
- 対応の丁寧さ: 問い合わせに対する返信が迅速で、説明がわかりやすいかどうか。
- 料金の透明性: ツアー料金にどの費用が含まれ、何が追加料金となるのか明確に記載されているか。
- 緊急時のサポート体制: 現地でトラブルがあった場合の連絡先や支援体制が整備されているか。
複数の代理店に問い合わせてみて、最も信頼できると感じたところへ依頼するのが望ましいです。専門情報を提供しているジェイエス・エンタープライズのような会社のウェブサイトは、情報収集の際に非常に役立ちます。
公式情報の確認を忘れずに
旅行計画を進めるうえで必ずチェックすべきなのが、日本の外務省 海外安全ホームページです。北朝鮮に対しては危険情報が発表されており、渡航の可否を慎重に検討するよう呼びかけられています。渡航中止勧告が発出されている地域への訪問は、原則として自己責任となります。万が一に備え、海外旅行保険への加入や「たびレジ」への登録も忘れずに行いましょう。こうした公的情報を十分に理解したうえで、旅行の計画を進めることが非常に重要です。
STEP2: ビザ(観光査証)の申請手続き
代理店が決定したら、次はビザの申請です。手続きはすべて代理店が代行しますが、準備すべき書類があります。
必要書類一覧
一般的に必要な書類は以下の通りです。代理店によって要求が異なる場合があるため、必ず案内に従いましょう。
- パスポートのコピー: 有効期間が6ヶ月以上あるのが望ましいです。顔写真ページを鮮明にコピーしてください。
- 証明写真: 3ヶ月以内に撮影したカラーフォトで、背景は白が基本。サイズなど細かい規定は代理店に確認してください。
- ビザ申請書: 代理店が送付するフォーマットに必要事項を記入します。職業や渡航目的は正確に記載しましょう。
- 勤務先情報: 会社名、住所、電話番号、役職など。学生の場合は学校の情報を記入します。
- 質問書: 一部代理店では家族構成や海外渡航歴などを詳しく記載する質問書を提出する場合があります。
なお、「ジャーナリスト」や「カメラマン」など報道関連の職業を記入するとビザ発給が難しくなる傾向があるため、記載に不安があれば代理店に相談するのがおすすめです。
申請から発給までの期間と留意点
ビザ申請は通常、出発の1〜2ヶ月前に行います。申請から発給まで数週間かかることが多いので、余裕を持って準備しましょう。特に大型連休前は混雑する可能性があります。注意点として、北朝鮮側の都合で出発直前にビザが発給されなかったり、理由なく発給を拒否されることも稀にあります。こうした場合は待つしかないため、過度に心配せず代理店からの連絡を待ちましょう。
STEP3: ツアー料金の支払いと持ち物の準備
ビザ発給の目処がついたら、ツアー料金を支払います。支払いは代理店の指示に従って行いましょう。そして、いよいよ旅の荷造りです。北朝鮮旅行特有の持ち物リストをしっかり確認しておきましょう。
料金に含まれているもの・含まれていないもの
まずはツアー料金の内訳をきちんと確認することが重要です。一般的に料金に含まれるものは以下の通りです。
- 含まれるもの: 北朝鮮のビザ(観光証)取得費用、往復の交通費(国際列車または航空券)、現地宿泊費、日程に含まれる全食事代、日本語ガイド代、観光施設の入場料、移動用専用車代。
- 含まれないもの(別途支払いが必要なもの): オプション観覧料(サーカス、マスゲームなど)、お土産代、飲料代(特にアルコール類)、ガイドや運転手へのチップ、個人的な出費。
チップは義務ではありませんが、感謝の気持ちとして渡すのが通例です。目安の金額は代理店に確認するとよいでしょう。タバコやお菓子を差し入れるのも喜ばれます。
持ち物リスト(必須アイテム)
北朝鮮旅行では「現地で購入すればいい」という考えは通用しないものが多いです。忘れ物のないよう、きちんと準備しましょう。
- 現金: 現地では日本円、米ドル、ユーロ、中国元が使用可能です。クレジットカードや電子マネーは一切利用できません。お土産代やチップ、飲み物代を考慮し、細かいお札を多めに用意すると安心です。両替は不要で、そのまま支払えます。
- 常備薬: 胃腸薬、頭痛薬、酔い止めなど、普段使用している薬は必ず持参しましょう。現地薬局での調達は難しいです。
- 洗面・スキンケア用品: ホテルのアメニティは基本的に最低限なので、シャンプー、リンス、歯ブラシ、普段使う化粧水や乳液なども持っていくのがおすすめです。特に乾燥対策は忘れずに。
- ティッシュ・ウェットティッシュ: トイレットペーパー未設置の場所もあるため、ポケットティッシュを多めに持参すると役立ちます。
- お菓子・軽食: 小腹が空いたとき用に日本から好きなお菓子を持参すると安心です。ガイドさんへのちょっとしたお土産にもなります。
- 衣類: 観光時に歩く距離が多いため、歩きやすい靴は必須です。服装は基本的に自由ですが、後述の服装規定に留意してください。夏は強い日差し対策として帽子やサングラス、冬は極寒なので防寒具をしっかり用意しましょう。
- カメラ・スマートフォン: 写真撮影に関しては厳しいルールがありますが、思い出を残すためにカメラを持参したいところです。ただしGPS機能の使用には注意が必要です。詳細は次の章で説明します。
- 筆記用具: メモを取ったり、ガイドとのコミュニケーションで漢字を利用したりと、意外に役立ちます。
知らないとマズい!北朝鮮入国時の重要ルールと禁止事項
北朝鮮旅行を安全に楽しむためには、現地の規則を尊重し、それを厳守することが最も重要です。ここでは特に注意すべき禁止事項やポイントをまとめましたので、必ず事前に理解しておきましょう。
持ち込み禁止・制限品一覧
北朝鮮の入国時の税関検査は非常に厳しいため、持ち込む荷物には細心の注意を払い、トラブルを避けるようにしてください。
GPS機能を搭載したデバイス(カメラ、スマートフォンなど)の取り扱い
北朝鮮ではGPS機能が搭載された機器の持ち込みが厳格に制限されています。スマートフォンや一部のデジタルカメラがこれに含まれます。以前は国境で没収されるケースも多かったものの、最近ではSIMカードを抜いて持ち込むことが認められたり、税関で一時的に預ける形で許可される場合も増えてきました。ただし、このルールは変わりやすいため、必ず出発前に旅行代理店などで最新情報を確認し、その指示に従ってください。持ち込みが認められた場合でも、現地での通信利用は厳禁です。
書籍・雑誌および宗教関連品の持ち込み
政治的な内容が含まれる書籍や雑誌、特に北朝鮮体制を批判するものは絶対に持ち込めません。また、指導者の写真や肖像が損なわれている(折り目や破損など)出版物も問題となる可能性があります。宗教布教活動は固く禁じられているため、聖書などの宗教関連書物や物品を持ち込むことも避けてください。
韓国製品や米国・日本を象徴するデザインのもの
韓国製の製品や、アメリカ・日本の国旗(星条旗や日の丸)が描かれた衣服や持ち物もトラブルの原因になることがあります。Tシャツなどのデザインを含め、誤って持ち込まないよう荷造りの際にしっかり確認しましょう。無地で落ち着いたデザインの服を選ぶのが安心です。特に私のようなK-POPファンは、推しのグッズを間違って持ち込まないよう注意が必要です。
服装の規定とマナー
通常の観光時には比較的自由な服装で問題ありませんが、特定の場所では明確なドレスコードがあります。
金日成主席・金正日総書記の銅像訪問時の服装
平壌の万寿台大記念碑など国の指導者の銅像や肖像画がある場所を訪れる際は、敬意を示す服装が求められます。男性は襟付きシャツとスラックス、女性もそれに準ずる整った服装が望ましいです。ジーンズやサンダル、ショートパンツ、派手なロゴのTシャツは避けるべきです。また、訪問時には献花と深いお辞儀(最敬礼)が習慣となっており、ガイドの指示に従うことが必須です。この場面では特に真摯な態度で臨んでください。
派手すぎる服装は控えるべきか?
全体として過度に派手な服装や露出の多い服装は好まれません。地元の雰囲気に馴染み、不要な注目を避けるためにも、清潔感のある落ち着いた色合いの服を選ぶことがおすすめです。おしゃれを楽しみたい気持ちは理解できますが、場の雰囲気とTPOを守ることが大切です。
写真撮影に関する厳しいルール
北朝鮮旅行で最も注意すべきポイントの一つが、写真撮影のルールです。思い出を残したい気持ちはあっても、ルール違反は重大な問題に発展する可能性があります。
撮影禁止の対象
次のものは、原則として撮影が禁止されています。
- 軍人、兵士、警察官
- 建設現場や工事中の建物
- 貧困を連想させる風景や人々の様子
- ガイドが「撮らないでください」と指示したもの
これらを無断で撮影すると、現場で写真のデータ削除を求められるだけでなく、カメラやスマートフォンの没収、最悪の場合はスパイ行為と見なされるリスクもあります。
ガイドの指示に従うことが絶対条件
撮影を行う際は、「撮影可能かどうか」を必ず事前にガイドに確認しましょう。ガイドに許可された範囲でのみ撮影が認められます。また、指導者の銅像や肖像を撮る場合には撮影ルールがあります。必ず全身がフレーム内に収まるように撮影し、顔の一部分だけを拡大したり、ふざけたポーズで一緒に撮ったりすることは厳禁です。これらは敬意を欠く行為とされ、厳しく咎められます。安全で楽しい旅行を実現するためには、すべての行動においてガイドの指示を守ることが不可欠です。
北朝鮮での滞在、どんな感じ?気になるアレコレQ&A

厳格なルールに少し緊張してしまうかもしれませんが、規則を守っていれば北朝鮮での旅は驚きや新たな発見にあふれています。ここでは、現地の暮らしについてよくある素朴な疑問にお答えします!
インターネットやスマートフォンは使えますか?
先に述べた通り、普段私たちが使用しているスマートフォンを持ち込んでも、ローミングサービスなどでインターネットに接続することはできません。ただし、外国人向けのSIMカードを購入すればネットにアクセス可能です。平壌国際空港や一部ホテルで購入でき、料金はデータ容量に応じて設定されています。ただし料金はかなり高額で、接続速度も不安定なうえ、利用できるウェブサイトにも制限があり(韓国やアメリカの一部サイトにはアクセスできません)、それを踏まえておきましょう。デジタルデトックスの機会と捉え、目の前の景色や体験に集中するのも、この旅ならではの楽しみ方かもしれません。
現地でのお金の使い方(通貨や両替方法)
北朝鮮の通貨は「朝鮮ウォン」ですが、外国人観光客が直接ウォンを使うことは基本的にありません。私たちが買い物をするのは主に外貨専用ショップ(ホテル内の売店やお土産屋など)で、ここでは日本円、米ドル、ユーロ、中国元がそのまま使用できます。支払いに使った通貨でお釣りも返ってきます。細かい買い物が多いので、100円玉や1ドル札、10元札などの小額紙幣や硬貨を多めに用意しておくと非常に便利です。大きな額面ばかり持っていると、お釣りがもらえないこともありますので注意が必要です。
食事は美味しい?代表的なグルメをご紹介
北朝鮮の食事は気になりますよね!ツアーで提供される料理は日本人の口にも合う美味しいものが多く、種類も豊富です。
- 平壌冷麺: 何と言っても外せないのが本場の平壌冷麺です。そば粉を使った黒っぽい麺と、さっぱりとしたスープが特徴で、日本の冷麺とは違う上品な味わいが楽しめます。平壌の有名店「玉流館(オンリュグァン)」で味わう冷麺は特に格別です。
- アヒルの焼肉: 平壌の名物の一つとして知られる料理で、スライスしたアヒル肉を鉄板で焼いていただきます。ジューシーで臭みがなく、ビールとの相性も抜群です。
- 開城(ケソン)のパンサンギ: 宮廷料理の流れを汲む豪華なコース料理で、小さな器に盛りつけられた十数種類ものおかずが並ぶさまは圧巻です。見た目も美しく、様々な味を少しずつ楽しむことができます。
食事の際には、大同江(テドンガン)ビールもぜひお試しください。フルーティーで飲みやすく、国際的にも高い評価を受けています。
ガイドさんとのコミュニケーションのコツ
旅の間、ずっと一緒に行動するガイドさんは旅行の印象を大きく左右する存在です。彼らは国の代表として接している自覚が強く、非常に知的で誇りを持っています。良好な関係を築くことが、旅をより充実させるポイントです。
- 敬意を示す: 相手の国の文化や歴史、指導者に敬意を払い、批判的な言動は避けましょう。
- 積極的に質問する: 政治的な話題は避けつつ、文化や日常生活、食べ物などについて素朴な疑問を投げかけてみましょう。喜んで教えてくれ、会話もはずみます。
- 日本の文化を紹介する: 日本のアニメやドラマ、音楽など、私たちが普段楽しんでいる文化について話すのも良いでしょう。思わぬ共通点が見つかるかもしれません。ささやかなお土産(お菓子や文房具など)を渡すのも、心の距離を縮めるのに役立ちます。
もしもの時のために。トラブルシューティング
どれだけ入念に準備をしていても、予想外のトラブルは起こり得ます。特に、環境が大きく異なる北朝鮮では、冷静な対応が非常に重要です。いざという時に備えて、対処法をあらかじめ把握しておきましょう。
体調を崩した場合は?
慣れない食事や環境の変化により体調を崩す可能性があります。体調が優れないと感じたら、無理せずすぐにガイドに相談してください。彼らは外国人専用の医療機関へ案内したり、必要な手続きを手配してくれます。その際、海外旅行保険の証書を持っていると手続きがスムーズに進みます。持参した常備薬で対処できれば理想的ですが、無理をせず適切な対応を心がけてください。
ツアーが突然中止になった場合の対応
非常にまれなケースですが、北朝鮮の政治的事情などで出発直前にツアーがキャンセルされることもあります。その場合、旅行代理店が返金や代替プランの調整を行います。だからこそ、契約内容を十分に理解し、信頼できる日本の代理店を利用することが大切です。もし中国で直接申し込んでいた場合は、返金対応などが難航する可能性もあるため注意が必要です。
ガイドと意見が合わない時は?
基本的にはガイドの指示に従うことが原則ですが、理不尽な要求を受けたり重大な意見の違いが生じた場合は、感情的にならず冷静に自分の考えを伝えてみましょう。それでも解決しない場合は、帰国後に日本の旅行代理店へ報告し相談するのが賢明です。現地でガイドと揉めると、その後の旅行全体の雰囲気に悪影響を及ぼす恐れがあります。
日本大使館が存在しない!緊急連絡先について
北朝鮮には日本の大使館や領事館がありません。そのため、パスポートの紛失や事件・事故に巻き込まれた際、直接的な支援を受けることが困難です。緊急時は平壌にあるスウェーデン大使館が日本の利益代表として限定的な支援を行うことがありますが、過度な期待はしないようにしましょう。何よりもトラブルを避けるために慎重に行動することが求められます。緊急連絡が必要な場合は、在中国日本国大使館に連絡し、指示を仰ぐようにしてください。この連絡先は必ず控えておきましょう。
想像を超える体験があなたを待っている

これまで、中国から北朝鮮へ入国する具体的な方法や、多くのルールについて詳しくご説明してきました。正直に言えば、「ちょっと面倒そうだな…」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。確かに、気軽に訪れることができる旅行先ではなく、守らなければならない規則も多くあります。しかし、そのやや高めのハードルを越えた先には、他では絶対に得られない、強烈で独特な体験が待ち受けています。
ニュースや書籍でしか見たことのない世界に、実際に自分の足で立ち、自分の目で確かめ、自分の肌で空気を感じる。秩序正しくも壮大な規模を誇る平壌の街並み、純真な瞳で手を振ってくれる子どもたち、そして私たちと変わらず笑い、働き、生活する人々の姿。メディアが作り上げたイメージとは異なる、国の本当の姿に触れた時、きっとあなたの持っていた固定観念は良い方向に覆されることでしょう。
国際列車に揺られながら国境を越えるあの感動と高揚は、きっと一生の思い出となるはずです。もちろん、旅をする際には、現地の文化や規則を最大限に尊重し、常に謙虚な気持ちを持つことが重要です。その心構えがあれば、北朝鮮での旅はあなたの人生観に新たな視点をもたらす、深くて非常に価値のある経験になることでしょう。この記事が、未知の世界へ一歩を踏み出すささやかなきっかけとなれば幸いです。

