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2026年、世界の航空旅客は過去最高へ!未来の旅を形作る「シームレス技術」と「持続可能性」

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パンデミックを乗り越え、空の旅は新たな時代へ

ついに、世界の空が本格的な活気を取り戻します。日本航空協会が発表した最新の見通しによると、2026年には世界の航空旅客需要がパンデミック以前を上回り、過去最高を記録する見込みです。長らく続いたトンネルを抜け、旅行への抑圧された需要が爆発することで、国際的な人の往来は新たなステージへと向かいます。

この力強い回復は、単に旅行者の数が元に戻ることを意味するだけではありません。私たちの旅の体験そのものを大きく変える、2つの重要なトレンドが加速しています。それは「より快適でスムーズな移動」と「地球環境への配慮」です。

空港での待ち時間がなくなる?「シームレス・コンタクトレストラベル」の衝撃

パンデミックを経て、非接触・非対面へのニーズは一気に高まりました。この流れを受け、航空業界では顔認証技術などを活用した「シームレス・コンタクトレストラベル」の導入が世界中で進んでいます。

顔パスで搭乗ゲートへ – 「One ID」が描く未来

その中核となるのが、国際航空運送協会(IATA)が推進する「One ID」という構想です。これは、パスポート情報と顔写真を一度登録すれば、チェックインカウンター、手荷物預け、保安検査場、そして搭乗ゲートまで、すべて「顔パス」で通過できる仕組みです。

  • 待ち時間の大幅な短縮: 搭乗券やパスポートを何度も提示する必要がなくなり、空港での手続きが劇的にスムーズになります。
  • ストレスフリーな体験: 書類を探す手間や言葉の壁によるストレスから解放され、よりリラックスして旅行を楽しめます。
  • 衛生面での安心感: 人との接触や物理的な書類の受け渡しが減るため、感染症対策の観点からも大きなメリットがあります。

すでに日本の成田空港や羽田空港をはじめ、世界中の主要空港でこの技術の実証実験や本格導入が始まっています。数年後には、空港での長い列が過去のものになっているかもしれません。

旅の楽しさと地球の未来を両立させる挑戦

需要が回復する一方で、航空業界は「2050年カーボンニュートラル」という極めて大きな目標に直面しています。その切り札として期待されているのが、持続可能な航空燃料「SAF(Sustainable Aviation Fuel)」です。

SAFとは?未来の飛行機を動かすクリーンな燃料

SAFは、廃食油や植物、都市ごみなどを原料として作られるバイオジェット燃料です。従来のジェット燃料と比較して、二酸化炭素(CO2)の排出量を最大で約80%も削減できるとされています。

しかし、その普及には大きな課題が残されています。

  • 安定供給の難しさ: 現在、SAFの生産量は世界の航空燃料使用量の1%にも満たない状況です。今後、需要の急増に対応できるだけの生産体制をいかに構築するかが問われます。
  • 高コストという壁: SAFの製造コストは、従来のジェット燃料の数倍から10倍程度と非常に高価です。このコストが航空券価格に反映される可能性も指摘されています。

日本政府は2030年までに国内航空会社の燃料使用量の10%をSAFに置き換えるという目標を掲げており、航空会社各社もSAFの利用拡大に向けた取り組みを加速させています。

私たちの旅はどう変わるのか?

航空業界は今、爆発的な需要回復という追い風を受けながらも、持続可能性という大きな課題に立ち向かう変革の時を迎えています。

私たち旅行者は、顔認証によるスムーズな空港体験といった技術革新の恩恵を間もなく実感することになるでしょう。同時に、環境に配慮したフライトを選択したり、SAF利用拡大に伴うコストを一部負担したりすることが、当たり前の時代になるかもしれません。

より快適で、かつ地球に優しい旅へ。航空業界の挑戦が、未来の旅行のカタチを大きく変えていくことは間違いありません。

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この記事を書いたトラベルライター

SimVoyage編集部は、世界を旅しながら現地の暮らしや食文化を体感し、スマホひとつで快適に旅する術を研究する旅のプロ集団です。今が旬の情報から穴場スポットまで、読者の「次の一歩」を後押しするリアルで役立つ記事をお届けします。

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