MENU

逆行する時間、順行する旅路。映画『TENET テネット』の壮大なロケ地を巡る世界旅行

クリストファー・ノーラン監督が創り上げた、時間と空間の概念を覆す超大作『TENET テネット』。観る者の知性を刺激し、何度も劇場に足を運ばせた方も少なくないでしょう。その魅力は、複雑に絡み合う難解なストーリーだけでなく、世界7カ国で撮影された壮大かつ美しいロケーションにもあります。主人公たちが駆け巡ったあの場所は、一体どこにあるのか。そして、私たちはその舞台を実際に訪れることができるのか。

この記事では、外資系コンサルタントとして世界中を飛び回る私が、映画『TENET テネット』の主要なロケ地を徹底的に解説し、皆様を壮大な「聖地巡礼」の旅へとご案内します。単なる場所の紹介に留まらず、旅の計画から現地での具体的な行動手順、さらにはワンランク上の滞在を楽しむためのヒントまで、網羅的にお届けします。この記事を読み終える頃には、あなたの頭の中には具体的な旅行計画が浮かび、航空券を予約する指がうずうずしているはずです。さあ、時間の順行に従って、テネットの世界を巡る旅に出かけましょう。

この壮大な旅を計画する際には、2026年海外旅行の鍵は「早期予約」と「メリハリ消費」についての最新トレンドを押さえておくことが、成功の秘訣となるでしょう。

目次

壮大な旅への序章:『TENET』の世界へ飛び込むための準備

grand-journey-tenet-preparation-for-diving-into-the-world-of-tenet

世界7カ国にまたがるロケ地巡りの旅は、思い付きで気軽に出発できるほど簡単ではありません。しかし、しっかりと準備と計画を整えれば、人生において忘れがたい体験の一つになるでしょう。ここでは、この壮大な旅を成功させるための実践的な準備方法をご紹介します。

複数国を巡る旅のプランニング

今回のロケ地はヨーロッパ(エストニア、イタリア、ノルウェー、デンマーク)、アジア(インド)、北米(アメリカ)にまたがっています。すべての国を訪れるには最低でも2週間は必要で、余裕を持つなら3週間から1か月を見込むのが理想的です。まずは、訪れたい国や都市の優先順位を自分の興味や予算、取得可能な休暇期間と照らし合わせながら決め、旅の大枠を固めていきましょう。

  • ヨーロッパ集中プラン(7日~10日): タリン、オスロ、アマルフィ海岸をメインに回るプランです。これらは地理的にも近距離にあるため、移動が比較的スムーズに進みます。航空券は複数の都市を周遊できる「オープンジョー(周遊航空券)」を活用すると効率的です。例えば、東京からタリンへ入国し、ローマから帰国する形で予約すれば、不必要な往復移動を減らせます。
  • 世界周遊プラン(14日以上): ヨーロッパに加え、インドのムンバイやアメリカのカリフォルニアまで足を伸ばす大規模なプランです。この場合、「世界一周航空券」の利用が考えられます。スターアライアンスやワンワールドなどの航空連合が提供しており、大陸をまたぐルートを比較的手頃な価格で組むことが可能です。ただし、ルールは複雑なので、旅行代理店の専門スタッフや航空会社の公式サイトを活用して丁寧に計画することが大切です。

渡航先のビザ要件も必ず事前に確認しましょう。日本のパスポートは多くの国でビザ免除となっていますが、滞在期間や目的によってはビザが必要になるケースもあります。特にインドやアメリカのESTA(電子渡航認証システム)は、事前申請が必須です。外務省の海外安全ホームページなどで常に最新の情報を確認する習慣をつけましょう。

旅の満足度を高める必携アイテム

世界を飛び回るビジネスマンの経験を踏まえ、本当に役立つ持ち物を挙げます。快適なロケ地巡りの参考にしてください。

  • 歩きやすい靴: 石畳が続く旧市街(タリン)や坂が多いアマルフィ海岸、広大なオペラハウスの屋上(オスロ)など、歩く機会が非常に多いです。デザイン性も考慮しつつ、履き慣れた快適なウォーキングシューズを最低1足用意しましょう。
  • 用途に応じた服装: 高級レストランやバーを訪れる場合は、襟付きシャツやジャケット、ワンピースなどのスマートカジュアルな服装を1セット用意しましょう。一方で、砂漠地帯や風の強い海岸沿いを訪れる際は、温度調整に優れたウィンドブレーカーやサングラス、帽子が必須アイテムです。
  • 変換プラグ・モバイルバッテリー: 国によってコンセントの形状が異なりますので、マルチタイプの変換プラグが1つあると便利です。また、地図アプリやカメラ機能でスマートフォンのバッテリーは思った以上に減ります。大容量のモバイルバッテリーは今や旅の必需品です。
  • eSIMまたは海外用Wi-Fiルーター: 現地で情報収集や連絡を行ううえで、通信手段は欠かせません。近年は物理SIMの差し替え不要なeSIMが主流になりつつあります。渡航前にオンラインでプランを購入・設定しておけば、現地到着後すぐにデータ通信が利用可能で非常に便利です。複数国を巡る場合は、周遊プランを提供しているサービスを選ぶと安心です。
  • 映画『TENET』のスクリーンショット: 各ロケ地で「あのシーンはここだったんだ!」と感動を深めるために、該当シーンのスクリーンショットをスマホやタブレットに保存しておくことを強くおすすめします。記憶の中の映像と現実が重なる瞬間こそ、聖地巡礼の醍醐味です。
  • 海外旅行保険の加入証明書: クレジットカード付帯の保険で十分という考えもありますが、補償内容をよく確認してください。特に治療費や救援費用は無制限のプランを選ぶと安心です。万が一の病気や事故、盗難に備え、保険証券のコピーや緊急連絡先をあらかじめ控えておくことも忘れずに。

【エストニア・タリン】 “逆行”する世界の中心地へ

映画『TENET テネット』の象徴的なシーンの多くは、バルト三国の一つエストニアの首都タリンで撮影されました。中世の趣を残す美しい旧市街と、旧ソ連時代の無骨な建築、そして先進的なIT国家としての顔が共存するこの街は、『TENET』の独特な世界観を見事に反映しています。

キエフ・オペラハウスの舞台:リンナハル(Linnahall)

映画序盤、観客が眠らされてからテロリストが突入する緊迫の場面は、ウクライナのキエフ国立オペラハウスが舞台設定となっていますが、実際の外観やロビー、ホールの撮影はタリン港のすぐ近くに佇む巨大な複合施設「リンナハル」で行われました。

1980年のモスクワオリンピックでセーリング会場として建設されたこの建物は、旧ソ連時代のブルータリズム建築の傑作のひとつとされます。海に向かって階段状に広がる巨大なコンクリートの塊は圧倒的な存在感を漂わせ、まさに映画の世界に迷い込んだかのような錯覚を覚えます。

現状と見学ポイント

現在、リンナハルは老朽化のため内部は閉鎖されており、改修工事が進められています。そのため映画のようにホール内部に入ることはできませんが、外観の見学や、市民の憩いの場として利用されている広大な屋上部分の見学は自由に可能です。壁に描かれた落書きや、剥がれ落ちたコンクリートが独特の終末的な雰囲気を醸し出しています。

訪問時の注意点

タリン旧市街から徒歩約15分でアクセスできます。屋上は非常に広く、海や旧市街の絶景を一望できるビュースポットとして人気ですが、手すりのない箇所も多いため特に端の方では足元に十分注意してください。雨や雪の日はコンクリートが滑りやすくなるので、滑りにくい靴の着用が必須です。立ち入り禁止区域には決して入らないようにし、ルールを守ることが施設の将来的な保存につながります。

衝撃のカーチェイス:ラグナ・ティー(Laagna Tee)

本作最大の見どころの一つである、高速道路での順行と逆行が入り乱れるカーチェイスシーン。この撮影は、タリン郊外の主要幹線道路「ラグナ・ティー」で行われました。ソ連時代に計画された掘り下げ式の多層構造を持つこの道路は、コンクリートの壁に囲まれた独特の景観を持ち、映画の非現実的なアクションシーンにぴったりと合致しています。

安全な見学方法

この道路を実際に車で走るのがベストですが、旅行者がレンタカーで運転するのは難しい場合があります。そこでおすすめなのが、道路をまたぐ橋の上からの見学です。また、公共交通機関のバスもこの道路を通る路線が多いため、バスの車窓から雰囲気を楽しむのも良いでしょう。決して道路上に降りて写真を撮るような危険な行為は避けてください。交通量が多く、重大事故のリスクがあります。

セイターとの対面シーン:クム美術館(Kumu Art Museum)

主人公が武器商人セイターと初めて対峙するガラス張りのモダンなレストランのシーンは、タリンの美しいカドリオルグ公園内にある「クム美術館」のカフェで撮影されました。エストニア最大級の美術館であり、その建築自体が芸術作品として高く評価されています。

美術館訪問の計画

クム美術館は、エストニアの古典美術から現代アートまで広範なコレクションを誇り、アートに関心がない方でも訪れる価値のある場所です。ロケ地となったカフェでゆったりとくつろぎながら映画のシーンを思い浮かべる体験は格別でしょう。訪問前にはクム美術館公式サイトで開館時間や休館日、入場料を確認し、チケットはオンラインで事前購入すると当日スムーズに入場できます。

服装やマナーについて

美術館ですので、水着や過度に露出の多い服装などカジュアルすぎる装いは控えましょう。スマートカジュアルが適切です。大きな荷物やリュックは入り口のクロークに預けるのがマナーです。館内では静かに鑑賞し、フラッシュ撮影は禁止されている場合が多いため注意してください。

【イタリア・アマルフィ海岸】 紺碧の海に浮かぶセイターの要塞

italy-amalfi-coast-sator-fortress-floating-on-the-azure-sea

物語の主要な舞台となる、セイターの拠点である豪華なヴィラとヨット。その息を呑むほどの美しい風景が撮影されたのが、世界遺産に登録されている南イタリアの宝、アマルフィ海岸です。断崖の上にカラフルな家々がひしめき合い、眼下には紺碧のティレニア海が広がる光景は、まさに地上の楽園と言えるでしょう。

豪華ヨット「プラネット」が浮かぶ海

映画でセイターが所有する超豪華ヨット「プラネット」が停泊していたのは、アマルフィ沖の海です。主人公とキャットがセイターから逃れる緊迫したボートシーンも、この美しい海で撮影されました。

ボートツアーで『TENET』の世界を体感

この絶景を満喫する最良の方法は、ボートをチャーターし海上から海岸線を眺めることです。アマルフィやポジターノの港には多数のボートツアー会社があり、数時間で主要スポットを巡る乗り合いツアーから、一日かけてプライベートに楽しめるチャーターまで、予算や時間に合わせて選ぶことができます。映画のシーンのように、潮風を感じながら海を疾走する体験は、忘れがたい思い出になるでしょう。

ツアーの予約とトラブル対処法

ハイシーズン(特に7月から8月)は非常に混雑するため、オンラインでの事前予約を強くお勧めします。予約サイトでは、ツアー内容や料金、キャンセルポリシーをしっかり確認しましょう。特に重要なのは天候不良時の対応です。多くの会社は悪天候によるツアー中止の場合、全額返金や日程変更に応じています。事前にメール等で確認しておくと安心です。万が一、現地でトラブルがあった際は、予約確認書やメールのやり取りを示し、冷静に対応しましょう。

天空の庭園:ヴィラ・チンブローネ(Villa Cimbrone)

セイターの邸宅のモデルの一つとされ、その荘厳な雰囲気を醸し出しているのが、アマルフィ海岸を一望できる高台の町ラヴェッロにある「ヴィラ・チンブローネ」です。特に「無限のテラス」と呼ばれる、海に突き出す形で造られたテラスからの眺望は、言葉を失うほどの絶景です。

庭園散策のポイント

ヴィラ・チンブローネは現在、高級ホテルとして営業していますが、その広大な庭園は一般にも開放されています。入場料を払えば自由に散策可能です。ラヴェッロの中心地から徒歩約10分ですが坂道が続くため、歩きやすい靴で訪れることをおすすめします。庭園は非常に広く見どころも多いため、ゆとりをもって訪問しましょう。日差しの強い季節は帽子やサングラス、水分補給用の水も忘れずに。

最新情報は公式サイトで確認を

訪れる際は、ヴィラ・チンブローネ公式サイトで庭園の開館時間や入場料を必ずチェックしてください。季節によって営業時間が変わることがあります。サイトにはホテル情報も掲載されており、予算に余裕があれば、この歴史あるヴィラに宿泊するという贅沢なプランを検討するのも素敵な体験です。

【ノルウェー・オスロ】 芸術とテクノロジーが交差する未来都市

北欧の洗練されたデザイン美と豊かな自然が調和するノルウェーの首都オスロ。ここでは、物語の重要な舞台となる「フリーポート」のシーンが撮影されました。先進的な建築物が、『TENET』の持つスタイリッシュかつ未来的な雰囲気を一段と際立たせています。

飛行機が激突するフリーポート:オスロ・オペラハウス(Operahuset)

主人公たちが美術品が保管されるオスロ空港のフリーポートに侵入し、実物のボーイング747を建物に衝突させるという衝撃的なスペクタクル。このフリーポートの外観として撮影されたのは、オスロフィヨルドに浮かぶ氷山をイメージして設計された「オスロ・オペラハウス」です。

建築自体を楽しむ

このオペラハウスの最大の特徴は、大理石とガラスで作られた屋上が地面からスロープ状に伸びており、誰でも自由に屋上を歩いて頂上まで登ることができる点です。追加料金は不要で、建物の内外を散策しながらその独創的なデザインやオスロの街並み、フィヨルドの風景を360度楽しめます。まさに市民に開かれた芸術の拠点といえるでしょう。

内部見学とチケット予約について

館内のロビーやホワイエも見学が可能で、オーク材を多用した温もりのある内装や、巨大な窓から差し込む自然光が織りなす空間は見応えがあります。より深く知りたい方には、ガイド付きのバックステージツアーへの参加がおすすめです。また、オペラやバレエの公演鑑賞も可能です。公演スケジュールやチケットの予約は、オスロ・オペラハウス公式サイトから行うのが最も確実です。人気の公演は早々に完売することが多いため、早めの予約を心がけましょう。

ニールとの再会:ザ・シーフ・ホテル(The Thief)

主人公がニールと合流し、作戦の話を交わす屋上レストランのシーンは、オスロのウォーターフロント地区チュブホルメンに位置するデザインホテル「ザ・シーフ」の屋上バーで撮影されました。現代アートを随所に配したスタイリッシュな空間からは、オスロフィヨルドの絶景を一望できます。

ワンランク上の体験をするための予約ポイント

このホテルの屋上バー「Thief Roof Grill & Bar」は、特に夏季に地元住民や観光客で賑わう人気スポットです。確実に席を確保するには、事前予約が賢明で、公式サイトからオンライン予約が可能です。訪問時には、ややドレッシーな装いを意識すると場の雰囲気を一層楽しめます。明確なドレスコードはないものの、Tシャツや短パンなどカジュアルすぎる服装は控えるのが無難です。夕暮れ時に訪れれば、フィヨルドに沈む夕日を眺めながら、映画の登場人物になったかのような特別な時間が過ごせます。

【インド・ムンバイ】 熱気と混沌が生むスパイアクションの舞台

indo-mumbai-netki-to-konton-ga-umu-supai-akushon-no-butai

西インドに位置し、インド最大の商業都市であるムンバイ。その圧倒的な人口密度と熱気、そして混沌とした街並みは、主人公が情報を求め駆け巡るスパイアクションの舞台として強烈な印象を与えています。

武器商人プライヤのアジトを訪れて

主人公が謎に包まれた武器商人プライヤに会うためにムンバイを訪れる場面では、彼がニールとともに潜入ミッションに挑む様子がムンバイの喧騒や活気を鮮やかに映し出しています。特に、観光の中心地であるコラバ地区の景色が印象深く活用されています。

コラバ地区を歩く際の注意点

ムンバイを象徴する「インド門」や豪華絢爛な「タージ・マハル・パレスホテル」が位置するコラバ地区は、常に多くの人で賑わう場所です。散策中はスリや置き引きにくれぐれも気をつけてください。貴重品は体の前で管理し、高価なアクセサリーは控えるなど、基本的な防犯対策が欠かせません。また、親しげに声をかけてくる客引きが多数いますので、不要な場合ははっきりと断ることが大切です。

服装と衛生面のポイント

インドを旅する際は、服装や衛生管理が特に重要です。女性の場合、肌の露出が多い服装は避けるのが賢明です。薄手の長袖シャツや長ズボンが、強い日差しから身を守るとともに安全面でも効果的です。衛生面では、必ずミネラルウォーターを飲み、生野菜やカットフルーツ、氷は避けた方が安心です。信頼できる飲食店で、よく火が通った料理を選ぶことを心がけてください。ウェットティッシュや手指消毒ジェルを携帯するのも忘れないでください。

巨大な塔への侵入シーン

映画では、ロープを使って超高層ビルに潜入するスリリングな場面が描かれましたが、このシーンは特定のビルではなく、ムンバイの近代的な高層ビル群を背景として撮影されました。これは、混沌とした旧市街と急激に発展する経済都市としてのムンバイの対比を象徴しています。

ムンバイの現在を感じる場所

具体的なロケ地の特定は難しいものの、ウォーターフロントの「マリーン・ドライブ」などを歩くと、ムンバイのダイナミックなスカイラインを堪能できます。夕暮れ時には「女王のネックレス」と呼ばれる美しい夜景が広がり、多くの市民や観光客でにぎわいます。人力車(リキシャ)に乗るのもムンバイらしい体験ですが、乗車前に料金をしっかり交渉しましょう。相場が分からない場合は、ホテルスタッフなどに確認しておくと安心です。

【デンマーク&アメリカ】 物語の終着点と始まりの場所

物語のクライマックスおよび重要な転換点となるシーンは、デンマークの風力発電所とアメリカの砂漠地帯で撮影されました。これらの場所は文明から切り離されたかのような荒涼とした景観が特徴的で、物語の壮大さを際立たせています。

「スタルスク12」の風力発電所:デンマーク・ロラン島

映画の終盤に登場する、セイターがプルトニウムを隠したとされる閉鎖都市「スタルスク12」。その荒涼とした風景のなかでそびえる風力発電所の撮影は、デンマークのロラン島にある施設で行われました。海上に整然と並ぶ巨大な風車群は、美しくもどこか非現実的な光景を生み出しています。

訪問の実際と代替案について

この風力発電所へ公共交通機関で行くのは非常に難しく、コペンハーゲンからレンタカーでの移動がもっとも現実的ですが、数時間のドライブを要します。加えて、発電所は多くの場合私有地や管理区域に該当し、関係者以外が近づくことは制限される可能性が高いです。遠くの道路からその風景を楽しむのが現実的な選択と言えるでしょう。無理に接近せず、安全な場所からそのスケール感を感じ取ってください。

最終決戦の舞台:アメリカ・カリフォルニア州イーグルマウンテン

物語のクライマックスで繰り広げられる壮絶な最終決戦の舞台となるゴーストタウン。このシーンは、カリフォルニア州モハーヴェ砂漠にある廃墟の町「イーグルマウンテン」で撮影されました。かつて鉄鉱石の採掘で栄えたこの町は現在閉鎖され、広大な廃墟が広がっています。

立ち入り禁止の現状

イーグルマウンテンは私有地であり、一般の立ち入りは厳格に禁止されています。不法侵入は法律で罰せられるリスクがあり、廃墟内は危険も伴います。残念ながら、映画と同じ場所に足を踏み入れることはできません。この事実は旅の計画時に必ず留意してください。

安全に『TENET』の世界観を味わう方法

とはいえ、落胆する必要はありません。イーグルマウンテン周辺には、その荒涼とした砂漠の雰囲気を安全に感じられるスポットがあります。例えば「ジョシュア・ツリー国立公園」は、奇岩が点在し独特の植物が生い茂る絶好の景観地で、まるで異世界に迷い込んだような感覚を味わえます。イーグルマウンテンに想いを馳せつつ、カリフォルニアの雄大な砂漠をドライブで楽しむことが、賢明かつ安全な代替手段と言えるでしょう。

この旅を実現するための最終チェックリスト

saiketsu-ryoko-chekku-risuto-final-checklist-for-travel-preparation

世界中に点在する『TENET テネット』のロケ地を巡る旅の全体像は見えてきましたか。ここで、この壮大な冒険を実現するための具体的な行動計画と心得をまとめておきます。

航空券と宿泊先を賢く予約するコツ

旅費の大部分を占めるのが、航空券と宿泊費です。これらは予約する時期や方法によってコストが大きく変わります。複数の国を訪れる場合は、航空会社の公式サイトや比較サイトで「周遊」や「複数都市」検索を活用しましょう。区間ごとにLCC(格安航空会社)を組み合わせる方法もありますが、遅延や欠航時に乗り継ぎが保証されないリスクも頭に入れておく必要があります。時間に余裕がある日程なら、有効な選択肢となるでしょう。

ホテル予約サイトでは、地図機能を利用してロケ地の近くにあるホテルを探せるのが便利です。また、キャンセル無料のプランを先に押さえておき、旅行の日が近づいてからより良い条件の宿に変更するという手法もおすすめです。ただし、キャンセル期限は必ず確認してください。

海外旅行保険――「見えない安心」を手に入れる

楽しい旅も予期せぬトラブルによって台無しになることがあります。急な病気やケガ、盗難、航空機の遅延などに備え、海外旅行保険の加入は欠かせません。特に医療費が高額な国に行く場合、クレジットカード付帯の保険だけでは補償が不足することもあります。治療費や救援費用、携行品損害、賠償責任など、自分に必要な補償内容をしっかり見極めて、安心できるプランを選びましょう。オンラインで簡単に申し込める保険も多数用意されています。

旅先でのトラブル対処法

どんなに計画を練っても、トラブルはゼロにできません。重要なのは慌てずに冷静に対処する姿勢です。

  • フライトの遅延・欠航: まずは航空会社のカウンターで最新情報を確認し、代替便の手配を依頼しましょう。遅延理由によっては食事や宿泊の提供が受けられる場合もあります。航空会社のアプリをスマホにインストールしておくと、リアルタイムの情報をいち早く入手でき便利です。加入している海外旅行保険に航空機遅延費用の補償が付いていれば、追加費用が補償されることもあります。
  • 手荷物の紛失: 荷物が出てこない時は、到着空港の手荷物サービスカウンターで速やかに手続きを(PIR=手荷物事故報告書の作成)行いましょう。その後の追跡状況は多くの場合ウェブサイトで確認可能です。洗面用品など急ぎで購入したものは、レシートを必ず保管してください。航空会社や保険会社から補償を受けられるケースがあります。
  • 体調不良時: 無理をせずまずはホテルで休みましょう。症状が深刻な場合は、ホテルのフロントに相談して近隣の医療機関を紹介してもらうか、海外旅行保険の日本語サポートに連絡するのが安心です。提携病院でキャッシュレス治療が受けられる場合もあります。

『TENET テネット』のロケ地巡りは単なる観光ではありません。ノーラン監督が織り成す複雑で美しい世界を、五感を通じて体験する壮大な冒険なのです。タリンの石畳を踏みしめ、アマルフィの潮風を感じ、オスロのモダン建築に息を呑みながら、それぞれの地で映画のワンシーンと登場人物たちの息遣いを鮮明に味わえるでしょう。綿密な準備とほんの少しの勇気をもって、ぜひこの忘れがたい旅に踏み出してください。時間はあなたの挑戦を待っています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いたトラベルライター

外資系コンサルやってます。出張ついでに世界を旅し、空港ラウンジや会食スポットを攻略中。戦略的に旅をしたいビジネスパーソンに向けて、実用情報をシェアしてます!

目次