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カザフスタン、ビザ免除国向けに電子渡航認証(ETA)導入へ – 日本からの渡航者も対象に

中央アジアのハブとして近年注目を集めるカザフスタンが、渡航手続きのデジタル化を大きく前進させます。同国は、ビザ免除措置が適用されている国の旅行者を対象に、新しい電子渡航認証(ETA)システムを導入しました。これにより、これまでビザなしで渡航できていた日本人旅行者も、今後は事前のオンライン申請が必要となります。

目次

新しい電子渡航認証「QazETA」とは?

今回導入された電子渡航認証システムは、「QazETA」というモバイルアプリを通じて提供されます。このシステムの主な目的は、渡航手続きを簡素化・迅速化し、同時に国の安全保障を強化することです。

旅行者は、自身のスマートフォンから直接「QazETA」アプリをダウンロードし、渡航認証の申請や電子ビザ(必要な場合)の手続きを完結させることができます。申請は、カザフスタンへの出発時刻の72時間前までに行う必要があります。

このシステムは、米国のESTAや欧州で導入が予定されているETIASと同様のもので、事前に渡航者の情報を収集・審査することで、入国管理の効率化を図ります。

導入の背景と世界の潮流

今回のETA導入は、カザフスタン単独の動きではなく、国際的なトレンドに沿ったものです。世界各国では、セキュリティ強化と入国審査の効率化を目的として、ビザ免除プログラムと並行して電子渡航認証システムの導入が進んでいます。

  • セキュリティの強化: 事前に渡航者の情報をスクリーニングすることで、潜在的なリスクを水際で把握し、不法入国やテロの脅威を未然に防ぐ狙いがあります。
  • 入国管理の効率化: 空港での入国審査官の負担を軽減し、審査プロセスをスムーズにすることで、旅行者の待ち時間を短縮し、より快適な旅行体験を提供することを目指しています。
  • データに基づいた観光政策: 収集した渡航者データを分析し、観光客の動向を把握することで、より効果的な観光プロモーションやインフラ整備に役立てることも可能です。

カザフスタンは現在、日本を含む約80カ国の国民に対し、一定期間のビザなしでの滞在を認めています。ETAの導入は、このビザ免除というオープンな政策を維持しつつ、安全性を確保するための現代的なアプローチと言えるでしょう。

日本人旅行者への影響と今後の展望

現在、このシステムはパイロット期間として運用されていますが、期間終了後には義務化される予定です。これにより、日本人旅行者のカザフスタン渡航には以下の変更点が生じます。

渡航前の「一手間」が必須に

これまではパスポート一つで渡航できましたが、今後は出発前に「QazETA」アプリからのETA申請が必須となります。申請を忘れた場合、航空会社による搭乗拒否や、カザフスタン到着時に入国を拒否される可能性があります。渡航計画を立てる際は、この申請手続きを忘れずに行う必要があります。

手続きはオンラインで完結

一方で、申請はすべてスマートフォン上で完結するため、大使館や領事館に足を運ぶ必要はありません。必要情報を入力し、手数料(導入された場合)を支払うだけで済むため、利便性は高いと言えます。

国際標準となる事前認証

カザフスタンの動きは、渡航前の事前認証が世界標準となりつつあることを示しています。英国のETA、韓国のK-ETAなど、同様のシステムはすでに多くの国で導入・義務化されています。今後、海外旅行を計画する際には、目的地がビザ免除国であっても、ETAのような事前申請が必要かどうかを必ず確認する習慣が不可欠となるでしょう。

カザフスタンへの渡航を検討している方は、渡航時期が近づいたら、必ずカザフスタン外務省や在日カザフスタン大使館の公式サイトで、「QazETA」の義務化に関する最新情報を確認するようにしてください。

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この記事を書いたトラベルライター

SimVoyage編集部は、世界を旅しながら現地の暮らしや食文化を体感し、スマホひとつで快適に旅する術を研究する旅のプロ集団です。今が旬の情報から穴場スポットまで、読者の「次の一歩」を後押しするリアルで役立つ記事をお届けします。

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