MENU

アラスカ航空、過去最大の発注で国際線へ本格進出か?ボーイング737 MAX 10と787ドリームライナー導入へ

米国の主要航空会社の一つであるアラスカ航空が、同社の歴史上最大となる規模の航空機発注をボーイング社と結んだことを発表しました。この発注には、最新鋭のナローボディ機「737-10 (MAX 10)」に加え、同社初となるワイドボディ機「787-9 ドリームライナー」が含まれており、今後の路線戦略に大きな変化をもたらすものとして注目されています。

目次

発注の詳細とその戦略的意味

今回のアラスカ航空による発注は、同社の将来の成長とネットワーク拡大に向けた明確な意思表示と言えます。

737-10:国内線・近距離国際線の効率化

発注の中心となるのは、ボーイング737-10型機です。確定発注とオプションを含めると、その数は数十機にのぼります。この機材は、現在アラスカ航空が運航しているボーイング737シリーズの中で最も大型のモデルとなり、座席数が増加します。

これにより、シアトル、ポートランド、アンカレッジ、サンフランシスコ、ロサンゼルスといった主要ハブ空港からの高需要路線において、一便あたりの供給座席数を増やすことが可能になります。また、最新エンジンを搭載したMAXシリーズは燃費効率が大幅に向上しており、燃料費の削減と環境負荷の低減にも貢献します。アラスカ航空は、近年退役を進めてきたエアバスA320ファミリーからの移行を完了させ、運航機材をボーイング737シリーズに一本化することで、訓練や整備における効率を最大化する狙いがあります。

787ドリームライナー:長距離国際線への扉を開く

今回の発表で最も注目すべきは、ワイドボディ機(双通路機)であるボーイング787-9 ドリームライナーの導入です。これまでナローボディ機(単通路機)のみで米国内線やカナダ、メキシコ、中米路線を中心に運航してきたアラスカ航空にとって、これは歴史的な転換点となります。

787-9は、航続距離が約14,000kmに達する長距離用機材です。この機材を導入することで、アラスカ航空はこれまで参入できなかった大陸間路線、特にアジアやヨーロッパへの直行便を開設することが可能になります。

背景:oneworldアライアンスとの連携強化

アラスカ航空は、2021年に航空アライアンス「oneworld(ワンワールド)」に正式加盟しました。oneworldには日本航空(JAL)、ブリティッシュ・エアウェイズ、カタール航空、アメリカン航空などが加盟しており、加盟航空会社間でのコードシェアやマイル提携が活発に行われています。

787ドリームライナーの導入は、このoneworldのネットワークを最大限に活用するための布石と考えられます。例えば、同社のハブ空港であるシアトルから、JALが就航していないアジアの都市へ、あるいはブリティッシュ・エアウェイズと連携してヨーロッパの新たな都市へ、自社便で乗り入れることが可能になります。これにより、太平洋路線や大西洋路線におけるoneworldアライアンス全体の競争力が強化されるでしょう。

旅行者に与える影響と予測される未来

この大規模発注は、私たち旅行者にとっても多くのメリットをもたらす可能性があります。

  • 新しい目的地の選択肢: これまで乗り継ぎが必要だったアジアやヨーロッパの都市へ、アラスカ航空の直行便が就航する可能性があります。特に米国西海岸に在住または西海岸を経由する旅行者にとって、新たな選択肢が生まれます。
  • 快適性の向上: ボーイング787ドリームライナーは「夢の旅客機」とも呼ばれ、客室の気圧や湿度が高めに設定されているほか、電子シェード付きの大きな窓や静粛性の高さで知られています。長時間のフライトでも、より快適な空の旅が期待できます。737-10も、新しいインテリアデザイン「ボーイング・スカイ・インテリア」が採用され、開放感のある空間を提供します。
  • 競争による利便性向上: アラスカ航空が長距離国際線に参入することで、既存の航空会社との競争が生まれます。これにより、航空券価格の低下や、より質の高いサービスの提供が期待できるかもしれません。

一方で、737-10は米連邦航空局(FAA)による型式証明の取得が遅れており、納入スケジュールには不確実性も残っています。しかし、この野心的な投資は、アラスカ航空がパンデミック後の航空需要の回復を見据え、米国内の主要航空会社からグローバルな航空会社へと飛躍しようとしていることの証です。今後の具体的な路線発表に、世界中の旅行者から大きな期待が寄せられています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いたトラベルライター

SimVoyage編集部は、世界を旅しながら現地の暮らしや食文化を体感し、スマホひとつで快適に旅する術を研究する旅のプロ集団です。今が旬の情報から穴場スポットまで、読者の「次の一歩」を後押しするリアルで役立つ記事をお届けします。

目次