バンコクと聞くと、多くの人がエネルギッシュな街並み、きらびやかな寺院、そして食欲をそそる屋台料理を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、そんなエキサイティングな大都市の真ん中に、まるで時が止まったかのような静寂と緑に包まれた広大なオアシスが存在することをご存知ですか?それが、今回ご紹介する「ルンピニ公園」です。
ビジネス街のシーロムと高層ビルが立ち並ぶスクンビットエリアの間に位置するこの公園は、地元の人々にとっては憩いの場であり、観光客にとっては都会の喧騒から逃れるための最高の隠れ家。ただの公園と侮ってはいけません。そこには、バンコクのもう一つの顔、穏やかで健やかな日常が広がっているのです。
アパレル企業で働きながら長期休暇のたびに世界を旅する私が、なぜこれほどまでにルンピニ公園に惹かれるのか。それは、この場所が単なる観光スポットではなく、訪れる人々の心と体をリフレッシュさせてくれる「都会のパワースポット」だからです。この記事では、ルンピニ公園の基本的な情報から、知る人ぞ知る魅力、そして女性一人でも安心して楽しめるための具体的な方法まで、私の実体験を交えながら徹底的に解説していきます。散策コースの提案はもちろん、準備すべき持ち物リストや公園のルール、さらには名物のオオトカゲとの上手な付き合い方まで、あなたがルンピニ公園を訪れる際に必要な情報をすべて詰め込みました。この記事を読み終える頃には、きっと次のバンコク旅行のプランに「ルンピニ公園でのんびり過ごす一日」を加えたくなっているはずです。
公園の歴史や社会との関わりなど、より深い魅力を知りたい方は、ルンピニ公園の魅力を徹底解説した記事もぜひご覧ください。
ルンピニ公園とは?バンコクの「緑の肺」と呼ばれる理由

まずは、この公園がどのような場所なのか、その歴史と背景から詳しく見ていきましょう。ルンピニ公園は、単に広くて緑が豊かな場所ではありません。ここにはタイの歴史と人々の思いが深く刻み込まれているのです。
ラーマ6世が残した贈り物、タイ初の公園
ルンピニ公園の起源は1920年代にさかのぼります。当時の国王ラーマ6世が、自身の広大な私有地を国民のために解放し、公園として整備することを決定したことが始まりでした。これがタイ初の公立公園であり、国民の健康促進と憩いの場を提供したいという国王の先駆的な考えの表れでした。公園名の「ルンピニ」は、仏教の開祖であるブッダの生誕地、現在のネパールにある「ルンビニ」から取られています。この名称からも、タイの人々にとってこの場所がいかに神聖かつ重要であるかが伝わってきます。
当初は博覧会の会場を想定して計画されていましたが、国王の崩御により計画は見直され、現在の公園の形に落ち着きました。公園の入口には、今も堂々と立つラーマ6世の銅像があり、訪れる人々を静かに見守っています。この銅像の前で記念撮影をする多くのタイ人の姿からは、国王への敬意が今も深く根付いていることが感じられます。
東京ドーム約12個分の圧倒的な広さ
ルンピニ公園の特徴のひとつが、その広大な敷地面積です。およそ57.6ヘクタール、わかりやすい単位に換算すると東京ドーム約12個分に相当します。バンコクの中心地という高額な土地に、これほどまでに広い緑地が確保されているのはまさに奇跡的といえるでしょう。
この広大な敷地があるからこそ、ルンピニ公園は「バンコクの肺」と呼ばれています。絶え間なく通り過ぎる車やトゥクトゥクの排ガス、高層ビルのエアコンから放たれる熱気など、都会の汚れた空気をこの公園の木々が浄化し、新鮮な酸素を与えているのです。一歩足を踏み入れると、街の騒音は嘘のようになくなり、涼やかな木陰と土の香りが包み込みます。この体験こそが、ルンピニ公園が都会のオアシスと称されるゆえんです。
公園内には広大な人工池が中心に位置し、多様な熱帯植物が生い茂る緑地、整然と整備された遊歩道、そして様々な施設が点在しています。ただ広いだけでなく、多様な用途で利用できる工夫がされている点も、この公園の大きな魅力です。
アクセス方法を徹底解説!もう迷わない最寄り駅からの道のり
旅先で目的地にスムーズに到着できるかどうかは、その日の気分に大きな影響を与える重要な要素です。特にバンコクのような交通渋滞が激しい都市では、公共交通機関を上手に活用するのが賢明な選択と言えるでしょう。ここでは、ルンピニ公園へのアクセス方法について、BTS(スカイトレイン)とMRT(地下鉄)を中心に詳しくご案内します。
BTS(スカイトレイン)を利用する際:サラデーン駅が便利
バンコクの主要エリアを結ぶ高架鉄道BTSは、観光客にとって非常に使いやすい交通手段のひとつです。ルンピニ公園へ行く場合は、シーロム線の「サラデーン駅(Sala Daeng Station)」が最寄り駅となります。
サラデーン駅からの手順
- チケットの購入: まずは券売機でチケットを買いましょう。行き先に応じた料金を確認して、硬貨や紙幣を投入します。小銭が不足している場合や操作に自信がなければ、窓口の係員に目的地を伝えて購入することもできます。頻繁にBTSを利用するなら、「ラビットカード」というICカードを持つと、毎回切符を買う手間が省けて非常に便利です。
- 改札を通ってホームへ: チケットを改札機にタッチまたは挿入してホームに上がり、行き先の方向を確認して電車に乗ります。
- サラデーン駅で下車: サラデーン駅に着いたら、公園の入り口に最も近い「6番出口」を目指してください。出口の表示に「Lumphini Park」と書かれているので、それに従えば迷うことはありません。
- 出口から公園へ: 6番出口の階段を下りると、目の前にラーマ4世通りが広がっています。通りを渡った向こう側がルンピニ公園です。横断歩道を渡れば、ラーマ6世像があなたを出迎えてくれます。駅から徒歩わずか1〜2分の近さは、とても便利です。
MRT(地下鉄)を利用する場合:シーロム駅またはルンピニ駅
地下を走るMRTも、渋滞に影響されず正確な時間で運行する便利な交通手段です。ルンピニ公園の近くにはMRTの2駅があり、訪れたい公園のエリアに応じて使い分けることができます。
シーロム駅(Si Lom Station)
シーロム駅はBTSのサラデーン駅と連絡通路で繋がっており、乗り換えが非常にスムーズです。公園の西側、特にラーマ6世像のある正面入口へアクセスしたい場合はこちらの駅が便利です。
- 利用の手順: シーロム駅の「2番出口」から地上に出ると、すぐ目の前が公園の入り口になります。BTSサラデーン駅からのアクセスとほぼ同じ場所なので、とても分かりやすいです。
ルンピニ駅(Lumphini Station)
その名の通り、公園の名前が付けられた駅で、公園の南東角に位置しています。南側や東側のエリアへ散策に出かける際や、ルンピニボクシングスタジアム跡地など近隣のイベント会場に行く場合に便利です。
- 利用の手順: ルンピニ駅の「3番出口」を出ると目の前はウィッタユ通りです。通りを渡るとすぐに公園の南東ゲートに入れます。シーロム駅側とは異なり、こちらはより静かな雰囲気の入り口となっています。
タクシーや配車アプリの利用時の注意点
荷物が多い場合やグループでの移動には、タクシーやGrabなどの配車アプリも便利です。ただし、バンコクの名物ともいえる交通渋滞には十分注意が必要です。特に朝夕のラッシュ時にタクシーを利用すると、電車で数分の距離が30分以上かかることも珍しくありません。
- 行き先の伝え方: ドライバーには「ルンピニ・パーク」と伝えればほとんどの場合理解してもらえます。さらに確実に伝えたいときは、「BTSサラデーン駅」や「MRTシーロム駅の近く」と付け加えるのが良いでしょう。Grabアプリなら地図上で目的地を指定できるので、言葉の不安もありません。
- トラブル対応: 万が一メーターを使用しないドライバーや不当な料金を請求された場合は、はっきりと断り別の車を探しましょう。Grabでは事前に料金が確定しているため、そのようなトラブルが起きにくいのがメリットです。乗車前には必ずナンバープレートをチェックし、アプリの情報と一致しているか確認する習慣をつけると安心です。
公園の見どころを巡る!エリア別ハイライト

広大なルンピニ公園は、どこから見て回るべきか迷ってしまうことも多いでしょう。ここでは、私がおすすめする見どころをエリアごとに分けてご紹介します。ご自身の興味に合わせて、自分だけの散策ルートを考えてみてください。
人工池と白鳥ボートでゆったりと水上散歩を満喫
公園の中心に広がるのは、大きな人工池です。この池は景観を美しく彩るだけでなく、水面を渡る涼やかな風が訪れる人々の心を落ち着かせてくれます。池の周囲にはきれいに整備された遊歩道があり、水辺の風景を目の前にウォーキングを楽しむには絶好の場所です。
水面に映る近代的な高層ビル群と豊かな緑のコントラストは、まさにバンコクならではの光景。都会の喧騒と自然が調和する姿を写真に収めるのに最適なスポットといえるでしょう。
白鳥ボートに乗船しよう
この池で人気のアクティビティが、白鳥の形をした足こぎボートです。カップルや家族連れにも好評で、ゆったりとした水上散歩が楽しめます。
- 利用方法: 池のほとりにあるいくつかのボート乗り場に行けば、特に予約なしで空いているボートにすぐ乗れます。料金は非常にお手頃で、30分あたり40バーツ程度(場合によりデポジットが必要)。ライフジャケットも完備されているので安心です。
自分のペースで足を動かしながら、水上から違った視点で公園の景色を楽しむひとときは、まさに贅沢な体験です。水鳥が近くを泳いでいたり、運が良ければこの公園の主とも言える有名な生き物をそっと観察できるかもしれません。
熱帯植物と緑のトンネルをゆったり散策
ルンピニ公園は植物園としての一面も持ち、園内にはヤシの木やガジュマル、そして日本ではなかなか見かけない色鮮やかな南国の花々が至るところに植えられており、歩くだけで南国の雰囲気に包まれます。
特にぜひ訪れてほしいのが、木々が頭上で重なり合って作り出す「緑のトンネル」です。強い日差しを遮り涼しい木陰が広がるこの空間は、散策の合間の休憩にも最適。木漏れ日が地面に描く模様は、まるでひとつのアートのようで、思わず写真に収めたくなります。
季節によってはブーゲンビリアやプルメリアが鮮やかに花を咲かせ、公園全体を華やかに彩ります。植物の名前が書かれたプレートを探しながら歩くのも、また違った楽しみ方のひとつです。
名物!ミズオオトカゲとのスリリングな遭遇を楽しむ
ルンピニ公園の魅力を語るうえで欠かせないのが、園内に暮らすミズオオトカゲです。体長が2メートルを超えるものもおり、はじめて見る人はその迫力に驚くことでしょう。主に水辺を生活の場としており、池の周辺を散策していると、ゆっくり歩く姿やゆったりと泳ぐ姿を見かけることがあります。
恐竜のような見た目から少し怖そうに思うかもしれませんが、性格は非常に穏やか。人に危害を加えることはほとんどなく、地元の人にとっては日常の一部です。オオトカゲのすぐそばで読書をする人もいるほどです。
オオトカゲを観察するときのポイント
- 観察スポット: 池のほとりや芝生の上で日光浴をしている姿をよく見かけます。静かに適切な距離を保って観察しましょう。彼らのゆったりした動きに触れると、都会の慌ただしさを忘れさせてくれます。
- 注意事項: 最も重要なルールは、絶対に餌を与えないことです。観光客による餌やりは、生態系の乱れや人に過度に慣れて問題行動を起こす原因となります。また驚かせたり、不用意に近づいたりするのも避けましょう。野生動物であることを忘れず、敬意を持って接することが大切です。あくまでも「共にいる空間を借りる」という気持ちで接しましょう。
この特別な体験は、ルンピニ公園の訪問を忘れられない思い出にしてくれます。
歴史を感じるモニュメントや建築物を巡る
園内には、タイの歴史や文化を感じられる興味深い建物が点在しています。
- ラーマ6世像: 公園の正門に堂々と立っている、創設者であるラーマ6世の銅像。待ち合わせ場所としても人気の、公園の象徴的なスポットです。
- 中国風東屋(時計台): 池のほとりに建つ鮮やかな装飾が特徴の中国様式の建造物。1925年に建てられ、異国情緒あふれる美しい建築として写真撮影にも最適です。
- その他の建築物: 園内には公立図書館やダンスホール、バンコク最初の公会堂であったルンピニホールなど歴史的な施設も点在しています。これらの建物を見ながら、公園の長い歩みを思い描いてみるのも興味深いでしょう。
ルンピニ公園で体験したい!アクティビティBEST5
ルンピニ公園は、単に散歩を楽しむだけの場所ではありません。地元の人々と一緒にさまざまなアクティビティに参加することで、より深くバンコクの生活を体感することができます。ここでは、特におすすめの体験を5つご紹介します。
早朝の太極拳やヨガで心と体を整える
朝日が昇り始める早朝の時間帯、公園は澄んだ空気に包まれ、最も爽やかな雰囲気に満ちています。この時間に訪れると、芝生の上や木陰で多くの人が太極拳やヨガ、気功に取り組んでいる光景が見られます。ゆったりと流れる音楽に合わせ、しなやかに身体を動かす姿は眺めているだけで心が安らぎます。
多くのグループは非公式の集まりですが、参加者を歓迎してくれることが多いです。言葉が通じなくても動きを真似てみるだけで、不思議な一体感が生まれるかもしれません。一日の始まりを穏やかな気持ちで迎えるには、これ以上ない方法です。
夕暮れの無料エアロビクスで爽快に汗を流す!
ルンピニ公園の夕方の名物といえば、毎日18時頃からスタートする無料のエアロビクスです。公園の中心広場に大音量のダンスミュージックが響くと、自然と人々が集まり始め、その参加者は数百人にも上ります。年齢や性別、国籍を問わず、インストラクターの動きを一心に追いながら踊る光景は圧巻です。
- 参加方法: 事前の登録は一切不要で、参加したくなったらすぐに輪の中へ入り、体を動かせます。動きやすい服装、例えばTシャツや短パンならどんなものでOK。周りの人の動きに合わせて無理なく楽しむことがポイントです。完璧に踊る必要はなく、音楽とその雰囲気を味わうことが大切です。
- 持ち物: タオルと飲み物は必須です。かなりの汗をかくため、小まめな水分補給が必要です。荷物はなるべく最小限にし、貴重品はウエストポーチなどに入れて身に着けておくと安心です。
バンコクの活気を五感で感じられる、魅力あふれる体験です。旅の恥を恐れず、ぜひチャレンジしてみてください。
整備されたコースで快適ジョギング&ウォーキング
園内には約2.5kmのジョギング・ウォーキング専用コースが整備されており、路面は走りやすく、木陰が多いため快適に身体を動かせます。距離表示もあるので、自分のペースに合わせて目標設定もしやすいのが嬉しい特徴です。
涼しい早朝や夕方は、多くのランナーで賑わっています。高層ビルを背景に緑の中を走り抜ける爽快な感覚は、バンコクならではの特別な体験です。旅先で運動不足を解消したい方にもぴったりの場所です。
ローカル感あふれる屋外ジムで筋力トレーニング
公園の一角には、無料で利用できる屋外ジムエリアが設けられています。最新鋭のマシンこそありませんが、鉄アレイやベンチプレス、懸垂バーなど基本的なトレーニング器具が一通り揃っています。特に驚くのは、そこで鍛える人々の筋肉!鍛え上げられた男性たちが真剣な表情で体を鍛えている姿は見るだけでも圧巻です。
もちろん見学だけでも楽しいですが、もちろん自由に利用できます。旅の合間に青空のもとで汗を流すのは、気分転換にも最適です。
乾季限定!バンコク交響楽団による野外コンサート
もし乾季(おおよそ11月から2月頃)にバンコクを訪れるなら、ぜひチェックしてほしいのが週末夕方に開催される「公園のコンサート(Concert in the Park)」です。これはタイ国政府観光庁も推薦する人気イベントで、バンコク交響楽団(BSO)による本格的なクラシック音楽を無料で楽しめます。
芝生にレジャーシートを広げてピクニック気分で聞く一流の音楽は、まさに贅沢な時間です。クラシックの名曲から映画音楽、さらにはタイのポップスまで幅広いプログラムで、誰でも楽しめる内容となっています。開催日時は公式サイトで確認可能なので、事前に情報をチェックして訪れることをおすすめします。
女性ライター亜美が教える!公園を楽しむための完全準備ガイド

せっかくルンピニ公園を訪れるなら、快適かつ安全に楽しみたいものですよね。ここでは女性の視点から特に注意したいポイントや、持っていると便利なアイテムについて、私の体験をもとにアドバイスをお伝えします。
訪れるならいつがベスト?
ご存じの通り、バンコクは年間を通して高温多湿で、特に日中の日差しはかなり強烈です。ルンピニ公園を存分に楽しむためには、訪問する時間帯をしっかり選ぶことが大切です。
- 早朝(6:00〜9:00): 最もおすすめの時間帯です。日差しがまだ柔らかく、空気も澄んでいます。ジョギングや太極拳を楽しむ人たちで賑わいつつ、落ち着いた雰囲気が漂っています。写真撮影にも、この時間の光は絶好の条件と言えます。
- 夕方(16:00〜18:30): 日中の暑さが和らぎ、心地よい風が吹き始める時間帯。散歩やジョギングに最適で、18時ごろからは人気のエアロビクスもスタートし、公園の活気がピークに達します。
- 避けたい時間帯(11:00〜15:00): この時間帯は気温も湿度も最高潮に達し、熱中症のリスクが高まります。長時間の屋外活動は控えたほうが賢明です。やむを得ず訪れる場合は、こまめに木陰で休み、水分補給を忘れずに行いましょう。
必携アイテム&おすすめの服装
快適な公園散策のためには、事前の準備が欠かせません。私が常に持参している必須アイテムを紹介します。
持ち物リスト
- 飲み物: 最も重要な持ち物です。最低でも500mlの水を一本持参しましょう。園内に売店はありますが、いつでも買えるとは限りません。
- 日焼け止め: 塗り直せるよう、携帯用のものを用意しておくと便利です。
- 帽子・サングラス: 強い日差しから肌や目を守るため、必須アイテムです。
- 虫除けスプレー: 緑が多いため蚊がいます。特に夕方は刺されやすいので、肌の露出部分にはしっかりスプレーしましょう。
- 汗拭きシート・タオル: 少し歩くだけでも汗をかくため、リフレッシュ用にあると快適です。
- レジャーシート: 芝生で休憩したりピクニックを楽しんだりする際に便利。薄手で軽量なものがおすすめです。
- ウェットティッシュ&トイレットペーパー: 公園のトイレでは紙がない場合もあるので、念のため持参しておくと安心です。
- 小さなゴミ袋: ゴミ箱は限られているため、自分のゴミは持ち帰るのが大人のマナーです。
おすすめの服装
アパレル勤務の私としては、機能性とおしゃれを両立させたいところ。ルンピニ公園での服装としては、「快適なアスレジャースタイル」を推奨します。
- トップス: 吸湿速乾性に優れたTシャツやタンクトップが理想的です。コットン素材も肌触りは良いですが、汗をかくと乾きにくいため、化学繊維との混紡素材が特におすすめです。
- ボトムス: 動きやすさを重視し、ヨガパンツやジョガーパンツ、あるいは通気性の良いリネン素材のワイドパンツなどが適しています。ショートパンツも涼しいですが、虫刺されや日焼けが気になる場合はロング丈を選ぶと安心です。
- シューズ: これが最も重要です。広い園内を歩き回るため、必ず履き慣れたスニーカーを選びましょう。サンダルやヒールは避けてください。
- 羽織りもの: 朝夕の涼しい時間や冷房の効いた施設(図書館など)で役立つため、薄手のパーカーやシャツを一枚持っていると便利です。
公園施設の賢い活用法
公園内にはトイレや売店など、便利な施設が点在しています。事前に位置を把握しておくと、急なニーズにも慌てず対応できます。
- トイレ: いくつか設置されていますが、清潔さには差があります。比較的きれいに管理されている正面入口近くのトイレ利用がおすすめです。先述のようにトイレットペーパーは持参しましょう。
- 売店: 飲み物やアイスクリーム、軽食を扱う小さな売店が複数あります。小銭を用意しておくとスムーズに購入できます。
- その他: 園内にはバンコク市立図書館、子ども向けプレイグラウンド、高齢者向けヘルスセンターなど多様な公共施設もあります。興味があれば立ち寄ってみるのも楽しいでしょう。
絶対に守って!公園のルールと安全マナー
誰もが快適に公園を利用できるように、いくつかのルールとマナーが設けられています。無意識に違反しないためにも、事前にしっかり確認しておくことが大切です。これらの内容は、基本的な公園情報としても押さえておきましょう。
持ち込み禁止・禁止行為一覧
- アルコール飲料: 公園内での飲酒は禁止されています。
- 喫煙: 公園内は基本的に禁煙となっており、喫煙は指定場所でのみ認められています。
- ドリアン: 強烈な臭いのため、持ち込みは禁止されています。
- ペットの同伴: 犬などのペットは公園への持ち込みができません。
- ドローンの飛行: 許可なくドローンを飛ばすことは禁じられています。
- 商用目的の撮影: 個人の写真撮影は問題ないものの、商用の撮影には事前の許可が必要です。
- オオトカゲへの餌やり: 生態系保護の観点から、餌やりは禁止されています。
国歌演奏時には立ち止まるのが礼儀
タイの公共の場所では、毎日朝8時と夕方18時の2回、スピーカーで国歌が流されます。この間、人々はその場で立ち止まり、直立不動になります。これは国王や国への敬意を表す重要な習慣です。公園内で国歌が流れたら、周囲のタイの方々と同様に動作を止めて静かに待ちましょう。数分程度ですが、これを無視して歩き続けることは非常に失礼とされるため注意が必要です。
女性の安全に関する注意点
ルンピニ公園は日中は多くの人で賑わい、基本的には安全な場所です。しかし、海外にいるという意識は常に持ち続けましょう。
- スリや置き引き対策: 混雑した場所ではバッグを前に抱えるように持ち、芝生で休憩する際も必ず荷物を体の近くに置き、目を離さないようにしてください。貴重品はホテルのセーフティボックスに預け、手持ちの現金は必要最低限に留めることをお勧めします。
- 夜間の利用について: 日が沈むと公園内は人通りが減り、照明も十分でない場所があります。女性が一人で利用する場合は日没後の長時間滞在を避け、明るく人通りの多い道を通って退園するのが安全です。
- トラブル時の対応: 万が一、トラブルや体調不良があった場合は、ためらわずに近くの警備員や他の利用者に助けを求めてください。緊急の際には、ツーリストポリス(観光警察)のホットライン「1155」に連絡することも可能ですので、この番号を覚えておくと安心です。
公園周辺のおすすめ立ち寄りスポット

ルンピニ公園での散策を楽しんだあとは、エネルギーを補充しに出かけましょう!公園の周辺はバンコク屈指のグルメ&ショッピングスポットが豊富に存在しています。魅力的な場所が数多く点在しています。
公園の散策後は絶品タイ料理を堪能
- シーロム・サラデーンエリア: 公園の西側に広がるこのエリアは、オフィス街としても知られていますが、同時に格別のレストランや屋台が軒を連ねるグルメスポットでもあります。本格的なタイ料理の専門店から地元の味を楽しめる屋台まで、幅広い選択肢が揃っています。特に、BTSサラデーン駅周辺の「コンベント通り」や「ソイ・サラデーン」は名店が集中していることで有名です。
- ルンピニ公園正面の屋台街: 夕方になると、公園の正門前の歩道に多くの屋台が立ち並びます。ガイヤーン(焼き鳥)やムーピン(豚串)、ソムタムなど、定番の屋台グルメを気軽に楽しむことができます。公園で体を動かした後に味わう冷たいビールと屋台料理の組み合わせは格別です。
ショッピングやマッサージで旅の疲れをリフレッシュ
- シーロム・コンプレックス: BTSサラデーン駅に直結しているショッピングモールで、ファッションや雑貨、スーパーマーケット、レストランなどが一堂に揃っています。涼しい室内で快適にショッピングができるのも魅力のひとつです。
- マッサージ店: シーロム・サラデーン周辺には多数のマッサージ店が軒を連ねています。ルンピニ公園を歩き回って疲れた足を、本場のタイ古式マッサージやフットマッサージで癒すのもおすすめです。リーズナブルな価格で贅沢なリラクゼーションタイムを満喫できます。
- タニヤ通り・パッポン通り: 夜になるとネオンが輝く歓楽街として知られるこのエリアでは、日本人向けカラオケ店が並ぶタニヤ通りや、ゴーゴーバーとナイトマーケットが特徴のパッポン通りなど、バンコクの夜の表情を感じられます。訪問時は客引きなどに気をつけ、安全面には十分に注意を払ってください。
都会の喧騒と静寂の間で感じたこと
バンコクという街は、訪れるたびに異なる姿を見せてくれる、底知れぬ魅力に満ちた場所です。その中でも、ルンピニ公園は私にとって特別な存在としてあり続けています。
初めてこの公園を訪れた際、ラーマ4世通りの激しい交通とクラクションの音から一歩踏み入れた瞬間の静寂は、今も忘れられません。まるで別世界の扉を開けたかのような感覚でした。そこには、高層ビルを見上げながらヨガをする女性、孫の手を引いて散歩するおじいさん、楽しそうにエアロビクスをする人々、そして悠然と芝生を歩くオオトカゲの姿がありました。皆、それぞれの時間を自分のペースで過ごしている。その光景は、バンコクという都市の懐の深さを象徴しているかのように感じられました。
旅をしていると、有名な観光スポットを巡り、忙しくスケジュールをこなすことが多くなりがちです。しかし、時にはこうして地元の公園のベンチに腰掛け、ゆったりと流れる時間を肌で感じることも大切です。そうした何気ない時間が、実は旅の中で最も心に残る思い出になることもあります。ルンピニ公園は、私たち旅人に「何もしない贅沢」を教えてくれる場所なのかもしれません。バンコクの喧噪に少し疲れたときは、ぜひこの緑のオアシスを訪れてみてください。新鮮な空気と穏やかな時間が、あなたの心と体を優しく包み込み、新たな旅の活力をもたらしてくれるはずです。次回のバンコク滞在でも、きっと私は早朝の優しい光の中、この公園を散歩していることでしょう。

