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エチオピア航空とブリヂストンがタッグ!アフリカの空の安全性を高める新協業とは?

アフリカ最大の航空会社であるエチオピア航空グループと、世界的なタイヤメーカーであるブリヂストンが、アディスアベバ・ボレ国際空港の安全性向上を目指し、画期的な協業を開始しました。この提携は、航空機の運航における重大なリスクの一つである「FOD(Foreign Object Debris:路面上の異物)」の削減を目的としており、アフリカの空の旅がさらに安全で快適になる可能性を秘めています。

目次

なぜ今、空港の「路面」が重要なのか?

旅行者の皆さんは、飛行機そのものの安全性は気にしても、空港の滑走路や誘導路といった「路面」の状態を意識することは少ないかもしれません。しかし、この路面上の安全確保は、航空業界にとって長年の課題でした。

隠れた脅威「FOD」

FODとは、滑走路や駐機場に存在する、航空機にとって潜在的な脅威となるあらゆる異物を指します。例えば、小さな金属片、石、工具、舗装の破片などがこれにあたります。これらが航空機のエンジンに吸い込まれたり、タイヤを損傷させたりすると、深刻な事故につながる危険性があります。

実際に、2000年に発生したコンコルドの墜落事故は、先行機が滑走路に落とした金属片をコンコルドが踏みつけたことが原因でした。米国連邦航空局(FAA)の推定によると、FODは世界の航空業界に年間約40億ドル(約6,000億円以上)もの損害を与えているとされています。

アフリカのハブ空港が抱える課題

今回の舞台となるアディスアベバ・ボレ国際空港は、エチオピア航空の拠点であり、アフリカ大陸を結ぶ最も重要なハブ空港の一つです。コロナ禍前の2019年には年間1,200万人以上の旅客が利用し、現在もアフリカの空の玄関口として急成長を続けています。

エチオピア航空は、保有機材数140機以上、世界130都市以上に就航する巨大エアラインです。その心臓部であるアディスアベバ国際空港の運航便数が増加するにつれて、FODのリスク管理はより一層重要性を増していました。

異業種タッグがもたらす未来の空港安全対策

この課題に対し、エチオピア航空とブリヂストンは、それぞれの専門知識を活かして立ち向かいます。今回の協業は、単なるスポンサーシップではなく、テクノロジーを活用した具体的な問題解決を目指すものです。

ブリヂストンが持つ「見る技術」

ブリヂストンは、タイヤ開発で培った路面に関する深い知見と、最新のセンシング技術をこのプロジェクトに投入します。具体的には、航空機のタイヤから得られるデータを活用し、路面の状態をデジタル情報として可視化する技術の実証実験を行います。これにより、目視では発見が難しい微小なFODや、路面の劣化箇所を早期に特定することが可能になると期待されています。

この協業が旅行者にもたらす影響

この先進的な取り組みは、航空業界だけでなく、私たち旅行者にも多くのメリットをもたらす可能性があります。

定時運航率の向上と遅延の減少

FODが原因で機材の点検が必要になったり、滑走路が一時的に閉鎖されたりすることは、フライトの遅延や欠航に直結します。FODを効率的に検知・除去するシステムが確立されれば、空港のオペレーションがスムーズになり、定時運航率の向上が期待できます。乗り継ぎの多いアフリカ旅行において、これは非常に大きな安心材料となるでしょう。

アフリカ全体の航空安全基準の向上

アディスアベバというアフリカを代表するハブ空港での成功事例は、将来的には他のアフリカ諸国の空港にも展開される可能性があります。この協業は、アフリカ大陸全体の航空安全基準を底上げするきっかけとなるかもしれません。

エチオピア航空とブリヂストンの協業は、テクノロジーの力で空の旅の根幹を支える、未来志向の取り組みです。アフリカへの旅行を計画する際、その背景で私たちの安全を守るための地道な技術革新が進んでいることを知ると、旅への期待感がさらに高まるのではないでしょうか。

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この記事を書いたトラベルライター

SimVoyage編集部は、世界を旅しながら現地の暮らしや食文化を体感し、スマホひとつで快適に旅する術を研究する旅のプロ集団です。今が旬の情報から穴場スポットまで、読者の「次の一歩」を後押しするリアルで役立つ記事をお届けします。

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