西オーストラリア州政府観光局は、コロナ禍以降の本格的な観光客誘致へ向け、グローバルキャンペーン「夢のままでは、終わらせない。」を開始しました。
西オーストラリア州政府観光局が、新たなグローバル観光キャンペーン「夢のままでは、終わらせない。(Walking On A Dream)」を開始しました。この大規模なプロモーションは、コロナ禍以降の本格的な観光客誘致を目指すもので、特に日本市場を重要なターゲットとして位置づけています。手つかずの広大な自然とユニークな体験を武器に、オーストラリア観光の新たな選択肢としてその魅力を発信していきます。
キャンペーンの概要:アクティブで没入感のある旅へ
今回のキャンペーンは、西オーストラリア州の壮大な風景や文化を「夢のような体験」として描き出し、それを現実にしようと旅行者に呼びかけるものです。
公開されたプロモーション動画では、愛らしい有袋類クオッカが暮らすロットネスト島、幻想的なピンク色に染まるハットラグーン、世界最古の野外美術館とも称される先住民のロックアート、そして世界有数のプレミアムワイン産地マーガレットリバーなどが登場。これまでの静的な観光イメージとは一線を画し、カヤッキングやダイビング、地元の人々との交流といった、アクティブで没入感のある旅のスタイルを提案しています。
このキャンペーンを通じて、西オーストラリア州ならではの「非日常感」と「冒険心」を刺激し、旅行者の心を掴むことを目指します。
背景:なぜ今、日本市場なのか?
このキャンペーンが日本市場を重視する背景には、明確なデータと戦略があります。
回復への期待と直行便の追い風
コロナ禍以前の2019年、西オーストラリア州には約3万6,000人の日本人観光客が訪れ、その消費額は約6,000万豪ドル(当時のレートで約60億円)に達していました。日本は同州にとって重要な市場の一つであり、この水準への回復、そしてさらなる成長が期待されています。
その大きな追い風となっているのが、2023年10月29日に運航を再開した全日本空輸(ANA)による成田-パース間の直行便です。この直行便により、日本からオーストラリア大陸の西海岸へ約9時間半でアクセス可能となり、旅行のハードルが大幅に下がりました。今回のキャンペーンは、この航空路線の再開という絶好の機会を活かし、需要を喚起する狙いがあります。
予測される未来と旅行業界への影響
この大規模なプロモーションは、旅行者と旅行業界の双方に大きな影響を与えることが予測されます。
旅行者の選択肢の拡大
これまでオーストラリア旅行といえば、シドニーやケアンズといった東海岸が主流でした。しかし、本キャンペーンによって西オーストラリア州の認知度が高まることで、旅行者は「手つかずの大自然」や「ユニークな野生動物との出会い」を求める新たな旅の選択肢を得ることになります。「人とは違う特別な体験をしたい」と考える旅行者層にとって、パースを拠点とする西オーストラリアの旅は非常に魅力的に映るでしょう。
旅行商品・航空券プロモーションの活発化
今後、西オーストラリア州政府観光局は航空会社や旅行会社との共同プロモーションを強化していくと見られています。ANAの直行便を利用したお得なパッケージツアーや、キャンペーンに連動した特別価格の航空券が登場する可能性も高く、旅行者にとっては西オーストラリアを訪れる絶好の機会が増えることでしょう。
オーストラリアの広大な大地が持つ、まだ見ぬ魅力。今回のキャンペーンは、多くの日本人にとって、西オーストラリア州が「いつか行きたい場所」から「次の旅先」へと変わる大きなきっかけとなるかもしれません。

