インドは2026年4月1日から、デリー国際空港での紙の入国カードを廃止し、デジタル事前申告制度へ移行します。
インドへの旅行が、よりスマートで快適なものに変わります。インド政府は、2026年4月1日から、首都デリーのインディラ・ガンディー国際空港に到着する外国人訪問者に対し、これまで義務付けられていた紙の入国カード(Arrival Card)の提出を廃止し、デジタルでの事前申告制度へ完全に移行したことを発表しました。
この変更は、急増する渡航者に対応し、入国手続きの迅速化とセキュリティの向上を目指すものです。
新しいデジタル入国申告手続きとは?
デリー国際空港を利用する外国人旅行者は、今後、インドへ出発する前にオンラインで入国情報を申告する必要があります。
手続きのポイント
手続きは非常にシンプルです。旅行者は、インドへの出発4日前から、専用のオンラインポータルサイトまたは公式スマートフォンアプリを通じて、必要情報を登録します。登録する情報は、氏名、国籍、パスポート情報、ビザの詳細、便名、インド国内での滞在先など、従来の入国カードで記入していた内容と同様です。
登録が完了すると、QRコードが発行されます。旅行者は空港到着時、入国審査官にパスポートと共にこのQRコードを提示することで、スムーズに手続きを終えることができます。
重要な点として、このデジタル申告は既存のビザ(査証)要件を代替するものではありません。インド入国に必要なビザは、これまで通り別途取得する必要がありますのでご注意ください。
なぜ今、デジタル化へ?その背景
この改革の背景には、インド政府が推進する国家戦略「デジタル・インディア」構想があります。行政サービスのデジタル化を進めることで、効率性を高め、国民や訪問者の利便性を向上させることが大きな目的です。
手続きの合理化と待ち時間の短縮
インドで最も利用者の多いインディラ・ガンディー国際空港は、2023年には年間約7,220万人以上の旅客を取り扱う巨大ハブ空港です。特にピーク時には入国審査に長蛇の列ができていましたが、今回のデジタル化により、審査官は事前に旅行者の情報を確認できるようになります。これにより、一人当たりの審査時間が短縮され、空港全体の混雑緩和が期待されています。
セキュリティの強化
デジタル事前申告は、セキュリティ面でも大きな利点があります。入国管理当局は、旅行者が到着する前に提出されたデータを分析し、潜在的なリスクを事前に特定することが可能になります。これにより、より効果的で的を絞った保安検査が実現し、国境管理の安全性が向上します。
また、ペーパーレス化は環境負荷の軽減にも繋がり、持続可能な観光への貢献も期待されています。
今後の展望と旅行者への影響
今回のデリー国際空港での導入は、あくまで第一歩です。インド政府は、この取り組みの成果を検証した上で、ムンバイ、ベンガルール、チェンナイといった他の主要国際空港へも順次このデジタル申告システムを拡大していく計画です。将来的には、インド全土の国際空港で紙の入国カードが姿を消すことになるでしょう。
旅行者が準備すべきこと
この変更により、旅行者は機内で慌ててカードを記入する手間から解放され、よりリラックスしてフライトの時間を過ごせるようになります。しかし、その一方で事前の準備が不可欠となります。
インドへの渡航を計画している方は、出発前に必ずデジタル申告を済ませておくことを忘れないでください。特に、インターネット環境に不安がある場合や、デジタル機器の操作に不慣れな方は、早めに手続きを行うことをお勧めします。
インドへの旅が、より快適で安全なものになる今回のデジタル化。最新の情報を公式サイトなどで確認し、スマートなインド旅行を計画しましょう。

